幸せタイムリミット
題名:幸せタイムリミット
作者:宇宙風
---------------------------------------------
著作権について
・本ページで公開されている作品の著作権をはじめとするすべての権利は
全て作者が保有いたします。
・このページからダウンロードできる脚本は全て無料で読んでいただいて
結構です。ただし、舞台等で御利用の際は、作者からの上演許可を取っ
ていただくようお願いいたします。
・必要に応じての改編等も、作者への許可の上行って下さい。
・著作権料が発生する場合、指定された額を作者へ送金を忘ないように
お願いいたします。本作品おける著作権料は、下記に示す通りです。
---------------------------------------------
小学校、中学校、高校、その他学生の無料公演・・無料
アマチュア劇団の公演、学生の有料公演・・・・・5000円
プロの劇団の公演・・・・・・・・・・・・・・・全チケット収入の1割
(全チケット収入の一割が5000円に満たない場合は5000円)
[2]の場合、公演の2週間前までに、
[3]の場合、公演後2週間以内にお支払いください。
---------------------------------------------
「幸せタイムリミット」
解説・咲間の友達(男or女):解説は簡単な説明をする・友達は最後に出る
少彦名神(すくなひこなのかみ)男…人々に医療や農業を教えた神様 子供の姿をしている 天照大神と仲が良い
天照大神(あまてらすおおみかみ)女…太陽神、日の神様と呼ばれている 少名彦神とは仲が良い
高木 咲間(たかぎ さくま)男…小学生 小さい頃に母が亡くなり父子家庭(最後は時間経過で高校生になっている)
高木 隆志(たかぎ たかし)男…咲間の父 妻が亡くなってから男手一つで咲間を育ててきたサラリーマン
☆ カッコの説明…(読み方or細かい動き)【時間・場所】 『その場面での動き』 ★
☆ 動作や台詞は自由に変えていただいて結構です。 ★
【オープニング】
解説:昔々、そのまた昔もっと昔。世界ができる時のお話。ある三人の神様が生まれました。その神様の一人を高皇産霊神(たかみむすひのかみ)といいます。その神様に息子ができました。その子の名を少彦名神(すくなひこなのかみ)。少彦名神は人間達に医薬、温泉、禁厭(まじない)、穀物、知識等多様な物を与えてくれました。その後常世の神となったのです。今日の話はその少彦名神と、神と相見える(あいまみえる)ことのないはずの人間との話。
【高天原 】
天照:こらぁー!!待ちなさーい!
少彦:やだですよー!(手に本)
天照:いい加減にしなさい!高皇産霊神様(たかみむすひのかみさま)に言いますよ!
少彦:お父様が怖くていたずらができるかってんですよ!悔しかったらココまでおいでー!
天照:まったく…、仕方ありません…ハッ!(神術を使う動作)
少彦:!(動けなくなる)
天照:はぁ…(少彦名神から本を取り上げる)戻れ。
少彦:うわっとと、ずるいですよ天照大神様。神の力を使ったら私が敵うわけないでしょう。
天照:それならばもうこんなことしないように。貴方何回、何十回、何百回としてるでしょう?その中で私に勝ったのはほぼ0。それに太陽神、日の神と言われている私にこんなことするのは貴方だけです。何故するのですか。
少彦:そりゃあ面白いからに決まってるじゃないですか。下界の神社へ行っても境内(けいだい)でしか動けないでしょう?それならこの天界である高天原(たかまのはら)のほうが自由に動き回れて楽しいに決まってます。
天照:貴方の言うこともわかりますが、我々は神なのです。神は境内からでた御利益(ごりやく)がなくなります。それに、管理したりお参りしたりしてくれている人間達に失礼です。
少彦:でも何千年もそうなんです。つまらなさすぎですよー。
天照:少彦名神、先ほども言いましたが我々は神です。私の太陽の力、貴方の農業や医学の力は全ての人間にとって必要不可欠なものなのです。大切な命を預かっていることを自覚しなさい。
少彦:…岩戸に隠れた太陽神はどこの誰だろうなー。
天照:と、とにかく自覚しなさい!
少彦:わかりましたよー。
天照:それと基本的に人間は私たちの姿は見えませんが、稀(まれ)に見える者もいます。そう判断したときはすぐに姿を消すか、どこかに隠れて下さいね。
少彦:わかってますわかってます。
天照:まあ私もいまだに見える者にあったことがないので本当に稀なんでしょうが、一様気をつけてください。さ、そろそろ下界に戻らなきゃいけませんよ。私も戻ります、それではまた。
少彦:はーい、まったねー。
【下界・神社】
少彦:神社とうちゃーく、追いかけっこはやっぱりいいなあ。でも久しぶりに走ったから疲れちゃった…。うん、天気もいいしちょっとひと眠りしようかな。この神社だったら今ゆっくりお昼寝できるし、日の光が気持ちいいなー…。
咲間:(暫くして登場 少彦名神の近くに座る)はあ…。
少彦:むにゃむにゃ…。
咲間:…?
少彦:ごはんー…、にものーん…。
咲間:に、にもの…?
少彦:やき…、さば…んあ…?
『二人目が合い沈黙 少彦名神起き上がる』
咲間:あ、あの…。
少彦:(辺り見回し)……俺?
咲間:え?う、うん…。
少彦:…本当に俺?
咲間:君以外に誰もいないけど?
少彦:たーしーかーにー…。(独り言)やっべええええばれちまったあああああ天照大神様すら会ったことのない神が見える人間に会ってしまったああああああ…!今更姿も隠せないしどうしよう…天照大御神様に怒られちゃうよ…!どうしようどうしよう…
咲間:大丈夫…?こんなとこで寝て風邪引いてない?
少彦:え?ああ、うん、だいじょうぶ。あははは…
咲間:ならよかった、学校でもこの辺でも見かけないけど…この神社の子?
少彦:こ、この神社の子?(独り言)この神社の子ってこの神社に奉られてる子ってことか?もうばれたのか…!?どうしよう天照様に何言われるか…!
咲間:お父さん今何してるの?どっか行ってるの?
少彦:え?
咲間:いや、お父さん見当たらないから晩御飯でも買ってるのかなーって。
少彦:あ、うん!そうそう、おや…父さんは今買い物に行ってるんだよ!
咲間:そっか、早く帰ってきたらいいね。
少彦:う、うん。
咲間:あ、ここの子だからそんな格好してるの?
少彦:うん?
咲間:その、えーっと着物?みたいなの。
少彦:あーそうだな、まあ正装みたいなものだからな。
咲間:正装?
少彦:えーっと、お葬式とか初詣とかの時になんか綺麗な着物とか着るだろ?それだよ。
咲間:なるほど、「せいそう」なのか。あ、そういえば関東生まれなの?
少彦:まあ色んな所転々としてるからな。
咲間:そっか、僕は関東から来たよ、お父さんの転勤でこの大阪に。でも転勤とかじゃなくて旅とかで色んな所行ってみたい。
少彦:行けばいいじゃんか。
作者:宇宙風
---------------------------------------------
著作権について
・本ページで公開されている作品の著作権をはじめとするすべての権利は
全て作者が保有いたします。
・このページからダウンロードできる脚本は全て無料で読んでいただいて
結構です。ただし、舞台等で御利用の際は、作者からの上演許可を取っ
ていただくようお願いいたします。
・必要に応じての改編等も、作者への許可の上行って下さい。
・著作権料が発生する場合、指定された額を作者へ送金を忘ないように
お願いいたします。本作品おける著作権料は、下記に示す通りです。
---------------------------------------------
小学校、中学校、高校、その他学生の無料公演・・無料
アマチュア劇団の公演、学生の有料公演・・・・・5000円
プロの劇団の公演・・・・・・・・・・・・・・・全チケット収入の1割
(全チケット収入の一割が5000円に満たない場合は5000円)
[2]の場合、公演の2週間前までに、
[3]の場合、公演後2週間以内にお支払いください。
---------------------------------------------
「幸せタイムリミット」
解説・咲間の友達(男or女):解説は簡単な説明をする・友達は最後に出る
少彦名神(すくなひこなのかみ)男…人々に医療や農業を教えた神様 子供の姿をしている 天照大神と仲が良い
天照大神(あまてらすおおみかみ)女…太陽神、日の神様と呼ばれている 少名彦神とは仲が良い
高木 咲間(たかぎ さくま)男…小学生 小さい頃に母が亡くなり父子家庭(最後は時間経過で高校生になっている)
高木 隆志(たかぎ たかし)男…咲間の父 妻が亡くなってから男手一つで咲間を育ててきたサラリーマン
☆ カッコの説明…(読み方or細かい動き)【時間・場所】 『その場面での動き』 ★
☆ 動作や台詞は自由に変えていただいて結構です。 ★
【オープニング】
解説:昔々、そのまた昔もっと昔。世界ができる時のお話。ある三人の神様が生まれました。その神様の一人を高皇産霊神(たかみむすひのかみ)といいます。その神様に息子ができました。その子の名を少彦名神(すくなひこなのかみ)。少彦名神は人間達に医薬、温泉、禁厭(まじない)、穀物、知識等多様な物を与えてくれました。その後常世の神となったのです。今日の話はその少彦名神と、神と相見える(あいまみえる)ことのないはずの人間との話。
【高天原 】
天照:こらぁー!!待ちなさーい!
少彦:やだですよー!(手に本)
天照:いい加減にしなさい!高皇産霊神様(たかみむすひのかみさま)に言いますよ!
少彦:お父様が怖くていたずらができるかってんですよ!悔しかったらココまでおいでー!
天照:まったく…、仕方ありません…ハッ!(神術を使う動作)
少彦:!(動けなくなる)
天照:はぁ…(少彦名神から本を取り上げる)戻れ。
少彦:うわっとと、ずるいですよ天照大神様。神の力を使ったら私が敵うわけないでしょう。
天照:それならばもうこんなことしないように。貴方何回、何十回、何百回としてるでしょう?その中で私に勝ったのはほぼ0。それに太陽神、日の神と言われている私にこんなことするのは貴方だけです。何故するのですか。
少彦:そりゃあ面白いからに決まってるじゃないですか。下界の神社へ行っても境内(けいだい)でしか動けないでしょう?それならこの天界である高天原(たかまのはら)のほうが自由に動き回れて楽しいに決まってます。
天照:貴方の言うこともわかりますが、我々は神なのです。神は境内からでた御利益(ごりやく)がなくなります。それに、管理したりお参りしたりしてくれている人間達に失礼です。
少彦:でも何千年もそうなんです。つまらなさすぎですよー。
天照:少彦名神、先ほども言いましたが我々は神です。私の太陽の力、貴方の農業や医学の力は全ての人間にとって必要不可欠なものなのです。大切な命を預かっていることを自覚しなさい。
少彦:…岩戸に隠れた太陽神はどこの誰だろうなー。
天照:と、とにかく自覚しなさい!
少彦:わかりましたよー。
天照:それと基本的に人間は私たちの姿は見えませんが、稀(まれ)に見える者もいます。そう判断したときはすぐに姿を消すか、どこかに隠れて下さいね。
少彦:わかってますわかってます。
天照:まあ私もいまだに見える者にあったことがないので本当に稀なんでしょうが、一様気をつけてください。さ、そろそろ下界に戻らなきゃいけませんよ。私も戻ります、それではまた。
少彦:はーい、まったねー。
【下界・神社】
少彦:神社とうちゃーく、追いかけっこはやっぱりいいなあ。でも久しぶりに走ったから疲れちゃった…。うん、天気もいいしちょっとひと眠りしようかな。この神社だったら今ゆっくりお昼寝できるし、日の光が気持ちいいなー…。
咲間:(暫くして登場 少彦名神の近くに座る)はあ…。
少彦:むにゃむにゃ…。
咲間:…?
少彦:ごはんー…、にものーん…。
咲間:に、にもの…?
少彦:やき…、さば…んあ…?
『二人目が合い沈黙 少彦名神起き上がる』
咲間:あ、あの…。
少彦:(辺り見回し)……俺?
咲間:え?う、うん…。
少彦:…本当に俺?
咲間:君以外に誰もいないけど?
少彦:たーしーかーにー…。(独り言)やっべええええばれちまったあああああ天照大神様すら会ったことのない神が見える人間に会ってしまったああああああ…!今更姿も隠せないしどうしよう…天照大御神様に怒られちゃうよ…!どうしようどうしよう…
咲間:大丈夫…?こんなとこで寝て風邪引いてない?
少彦:え?ああ、うん、だいじょうぶ。あははは…
咲間:ならよかった、学校でもこの辺でも見かけないけど…この神社の子?
少彦:こ、この神社の子?(独り言)この神社の子ってこの神社に奉られてる子ってことか?もうばれたのか…!?どうしよう天照様に何言われるか…!
咲間:お父さん今何してるの?どっか行ってるの?
少彦:え?
咲間:いや、お父さん見当たらないから晩御飯でも買ってるのかなーって。
少彦:あ、うん!そうそう、おや…父さんは今買い物に行ってるんだよ!
咲間:そっか、早く帰ってきたらいいね。
少彦:う、うん。
咲間:あ、ここの子だからそんな格好してるの?
少彦:うん?
咲間:その、えーっと着物?みたいなの。
少彦:あーそうだな、まあ正装みたいなものだからな。
咲間:正装?
少彦:えーっと、お葬式とか初詣とかの時になんか綺麗な着物とか着るだろ?それだよ。
咲間:なるほど、「せいそう」なのか。あ、そういえば関東生まれなの?
少彦:まあ色んな所転々としてるからな。
咲間:そっか、僕は関東から来たよ、お父さんの転勤でこの大阪に。でも転勤とかじゃなくて旅とかで色んな所行ってみたい。
少彦:行けばいいじゃんか。