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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「父親譲り」 第九話

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目が覚めて裸で朝を迎えていた。日が差し込む風呂場でシャワーを浴びていると沙代子も入ってきた。

「ねえ?これからもこうしてくれる?私とのことは誰にも内緒にして」

「うん、でも好きな人が出来たら終わりですよね?」

「お互いの幸せのためにその時一番いい方法をとるの。再婚するならやめないと。でもそこまでの付き合いじゃなければ、まだこうしていたい。ダメ?」

「昨日は初めて感じました。こんなことが続くと男の人と出来なくなりそうで怖いんです」

「そう!嬉しい。大丈夫よ、男性のアレにあなたならもっと感じるわよ。そんなこと心配しなくていい」

「アレ?・・・本当にそうなのかしら」

「奥の方で当たる感じが良いのよね・・・思い出すわ」

「沙代子さんは男の人とで感じたんですね。羨ましいです」

「まだ先があるから、今から諦めなくていいのよ。男は顔じゃなくアッチと経済力で選ばなきゃ、ハハハ~」

「またそれですか、でもそうなのかも知れないって思うようになりました」

「そうよ!稼ぎのいい男見つけて再婚して、体は解り合える私たち同士で慰めれば十分。なんてね」

「これって再婚してからだと浮気になるんですか?」

「ええ?どうなんだろう。なるわよねもちろん、夫以外と抱き合っているんだから、ハハハ~」

「ですね、ハハハ~」

シャワーの音と笑い声が狭い浴室にこだまのように響いていた。

次に会った時、沙代子はバッグの中に何かを隠し持っていた。
良いムードになってきたとき、それは持ち出され目の前で見せられた。

「これ使ったことある?」

「ええ?無いです。こんな大きいの大丈夫ですか?」

「大きくなんかないわよ。普通サイズ。ひょっとしてあなたの元旦那さん短小だったんじゃないの?」

「伸治が小さかった・・・」

比べたことが無かったので知らなかっただけで、実は目の前の沙代子が持っている大きさが平均ぐらいだとこの時知った。

「それで感じなかったのね、かわいそうに。それにきっと出るのも早かったんでしょ?」

「彼が全てだったから、男の人ってみんなおんなじだと思ってました」

「それは仕方ないよね。私も何人か付き合ったけど偉そうに愛人契約して60を過ぎて若い女とセックスをしている武田は、さすがにあっちも立派だったわ。このオモチャより大きいのよ」

「えっ?本当なんですか・・・沙代子さんって痛くなったりしなかったんですか?」

美津子は素朴な疑問に感じていた。