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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「父親譲り」 第九話

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「あなただからこうしたいって思ったの」

「何だかどうしていいのか、わからなくなってきました」

「ねえ、嫌なら、どうしても耐えられないならやめるから言って。でもまずは一緒にお風呂に入ろう」

そう言うと、バスタブを見てお湯が入っているからこっちへ来てと誘われた。
洗面所の前で一緒に服を脱ぐ。こんなことしている自分はひょっとして何かを期待しているのだろうか。

裸になった沙代子は50歳とは思えない綺麗な体をしていた。自分の方が太っていることが恥ずかしい。

「太いから・・・恥ずかしい」

「そう?私が痩せているだけよ。全然若いって感じるから素敵よ」

湯船に浸かるとお互いの身体は否応なしにくっつく。沙代子はおっぱいに軽く触れた。

「私より大きいから羨ましいわ。こればかりは諦めないといけない事よね」

「そんな・・・大きくなんかないです。沙代子さんって色が白いんですね。それも羨ましいって思います」

「これは親からもらった宝物ね。あなただって宝物はあるわよ、きっと」

「宝物なんて・・・ないです」

「ううん、それは解らないよ。たとえばココ・・・」

恥ずかしい部分に指を沙代子は伸ばしてきた。身体が一瞬こわばったが彼女の優しい指使いに忘れていたものがあふれ出す。

「ほら、こんなに感じやすいあそこしてる。素晴らしいわよ、いい女っていう事なのよ」

「そんなこと・・・あっ・・・恥ずかしいです、やめてください」

「感じてるのにやめては無いでしょ?後からもっと気持ちよくしてあげるわ」

「そんなあ~」

気持ちで拒否しようとしても、あふれ出す蜜で嘘がつけなかった。
別れた夫ではこれほど感じなかったのはどうしてなんだろう、沙代子の優しさと自分への思いが強く感じられたからあふれ出したのだろうか。
単純に今の心境が感じたいとの思いに変わっているのだろうか、解らなかった。

ベッドに入って沙代子がしてくれた行為は生まれて初めてイクという気持ちよさを与えられた。沙代子も同じようにして欲しいとねだってきたので、見よう見真似で舌と指で刺激した。自分ほど感じてなかったのか声は控えめだったが、終わって私たちは強く抱き合ってしばらくの時間を過ごした。