返信不要。
「あんた、気に入られてんの?」
すっとんきょうに彼女は言った。
「ん?誰に」
私は、レジ金を確認している最中だったので、少しぶっきらぼうに答えた
「あのゲイだよ!あんた昨日休みだったでしょ、ゲイが来て、あの子はお休みなんですかって聞かれたの!」
あぁ、面識ができたからか。
なんか光栄だ。
数時間して、ゲイが来た。
いつもよりもにこにこしながらこっちへ寄ってきた。
「こんにちは、この前はありがとう」
「あ、どうも…」
一通り社交辞令を交わし、菓子パンをゲットしてゲイは帰って行った。なんとなくルンルンで。
…完全に懐かれた!そう確信した。