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てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
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「SNSの恋 りな」 第一話

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「こちらこそよろしくです。聞いていますよ。てっしゅうさんも是非ご一緒に泊まってください。すき焼きでも囲みましょう。独り暮らしなのでお気遣いなく。楽しみにしています」

文面からは感じのいい奴だと思った。
この後ニ、三度お互いのことを話し合って当日が来た。指定された関空の待合場所にボクはまさとと、りなを待っていた。
やがて手を振りながら現れた二人は実際に会うと写メとは違う印象を受けた。それは向こうも同じだったと思う。

「やあ、お待たせしました。まさとです」

「いえいえ、てっしゅうです。よろしく」

「てっしゅうさん、呼び出してごめんなさい。りなです」

「りなさん、好きで来たから気にしないで」

そんなやり取りを交わして、まさとの乗ってきたワゴン車に乗り込み、大阪市内を少しだけ観光して、彼の住むマンションへ向かった。
京都に近い郊外のベッドタウンに建っているマンションの一室に三人は入った。
ミニメで話していたようにまさとはすき焼きの準備をしてくれていた。

ビールの栓を抜いて乾杯して、お互いの恋愛話に花が咲いていた。

「まさとさんは何歳ですか?」

「ボク?りなちゃんと一緒で57歳だよ」

「ええ?そうなんだ。ボクが一番年上なんだ」

「てっしゅうさん、若いわよ、ねえまさとくん?」

「そうだよ。見てくれは一番若く見えるよ」

「お世辞言ってくれてありがとう」

「お世辞なんて言ってないよ、ねえまさとくん?」

「そうだよ。若く見えるから、モテるんじゃないの?ぼくなんかこの顔だから怖がられてモテたことが無いよ」

「男は顔じゃないからねえ、りなさん?」

「うん、そうね。優しさとか甲斐性とかだよね」

「なら、まさとさんの方があるよ」

「また、そんな。それがお世辞って思えるけどなあ~」

正直言ってまさとは中堅建設会社の社長。ここのマンションも会社の所有とか。とてもボクなんかは及ばない高給取りなんだろうと思える。