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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「SNSの恋 りな」 第一話

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祐紀夫が入会したソーシャルネットワークサービス、通称SNSと呼ばれる「気楽倶楽部(きらくらぶ)」では相互に気に入った相手を友達として認定すると(ポチする)当人同士しか読めないメールを送ることが出来た。これはミニメール(ミニメ)と呼ばれていた。

初めて友達になった彼女のHNは「りな」と言った。
ドキドキしながらメールを書く。

「メールでは初めましてですね。ボクは愛知県ですけど、りなさんはどちらに住んでいるのですか?」

直ぐに返事が来た。

「初めましてりなです。私は北海道です。札幌市なの。愛知県のどこに住んでいるのですか?私は大学まで名古屋でしたよ」

折り返すように直ぐに返事を書いた。

「名古屋に住んでいたのですか?札幌へはご両親の転勤だったの?ボクは刈谷市と言う場所です。俗にいう三河です」

その日何度かミニメは続いた。
私は直接携帯で連絡を取りたいと考えだしたが、禁止事項として電話番号及びメールアドレスのやり取りとなっていたので仕方なくミニメで我慢した。

一月ほどして、りなが大阪にやってくると言う知らせが届いた。
理由は大阪に居る大好きなお気に入りの男性に会うためだとか。それを聞いてちょっと嫉妬したが、向こうはボクより以前からやり取りをしていて携帯で連絡もしていると話していた。

その日りなは男性のマンションに泊まると言った。ホテル代がもったいないから自分の所に泊まればいいよと、親しい彼が言ってくれたので好意に甘えるというのだ。
そんなことわざわざボクに言うことないと思っていたが、りなからのミニメには意外なことが書かれていた。

「てっしゅうさん、今度の日曜日に大阪に行くんだけど、一緒に遊びませんか?出来れば一緒に泊まって欲しいんだけどダメかなあ~」

一緒に泊まる?彼が居るのに?ひょっとして3Pなんて考えているような女なんだろうか、などと考えてしまったが違うことが解った。
ミニメにはこう書かれていた。

「仲良くなったと言っても大阪の彼はお友達だから、りなは大丈夫だと言われていても二人きりで泊まることが不安なの。てっしゅうさんと三人で泊まれば遅くまでたくさんお話も出来るし、お酒も飲めるから嬉しんだけど、お願い」

う~ん、そういうことか。
その彼と言う男性と気が合えば嬉しいけど、そうじゃなければ気が重い。
りなに彼と連絡して事前に仲良くなっておくと伝えて、ボクは大阪へ行く決心をした。
彼のHNはまさと。

「初めまして。りなさんから聞いていると思いますけど、てっしゅうです。今度の日曜日はご一緒させて頂きますのでよろしくお願いします」

送ったミニメに返事が来た。