千葉ジャガーの逆襲!!
04 KYがKYであるが所以
千葉ジャガー。
それはプロ野球球団の名前である。
自他共に認めるMr.KYな球団で選手もそんなのが集まっている。優勝の日に勝ったり、引退試合にレイプ勝ちしたり、完全試合を壊したり、ノーノーを雨で無かったことにしたりと他球団が受けて来た被害は計り知れないほどにあり、トラウマ製造球団とも呼ばれるようになっていた。
そしてシーズン終了し、アジアシリーズを賭けて1位から3位までの球団が戦う予選試合。もちろん1位と2位にはアドバンテージがある。
1位のアドバンテージ
4試合中2勝プレゼント+全試合ホーム
2位のアドバンテージ
3試合中1勝プレゼント+全試合ホーム
3位のアドバンテージ
なし
これが各々の条件だった。
2位と3位はある意味で敗者復活のようなものだ。それでも1位が圧倒的に有利なのは変わらない。何故ならこの予選は休み無しで行われるため勝ち上がったチームは直ぐに休憩たっぷりの1位のチームと戦わなければいけないからだ。
凄まじい程の条件を背負いながらも3位になってしまった千葉ジャガーは
予選ファーストステージ
1試合目 千葉11−0関西
2試合目 千葉8−2関西
3試合目 千葉6−1関西
でスイープで勝ち上がり、
予選ファイナルステージ
1試合目 千葉2−0文京
2試合目 千葉5−0文京
3試合目 千葉6−0文京
4試合目 千葉23−0文京
という見事なWスイープで幕を閉じ、文京ジャイアンツのホーム球場であるカラクリドームでど揚げやビール掛けまで行ったのである。これには流石のジャイアンツファンもブチ切れでブーイングを行ったが既に酔いが回っていたのか、気持ちよくなっていたのか、ブーイングを歓声と勘違いし気持ちよくブーイングをしているジャイアンツファンに向かって南米が一言。
「ジャイアンツファンの皆!声援ありがとー!!アジアシリーズ見ててくれ!ぜってぇ勝つ!!」
そう宣言すると同時にジャイアンツファンは呆れかえって逆に拍手を贈ったという。
そして11月のアジアシリーズでは3位からの下剋上を征し千葉ジャガーが見事に相手チームを粉砕し、短期決戦の鬼と化し全勝優勝を果たしたのであった。
作品名:千葉ジャガーの逆襲!! 作家名:本宮麗果