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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「恋愛病院 不倫病棟パート2」 第十五話

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介護はその責任を果たすことで自分の楽しみとの共有を図れるのか?という事は大きい問題である。

「次の方、中へお入り下さい」
里紗の呼びかけに女性が入ってきた。

「鉄男です。まずはお名前とお歳聞かせてください」

「はい、名前は智子と言います。年齢は60歳です」

「では、ともこさん、どのようなお悩みでしょうか?」

「主人が脳梗塞で倒れて五年ほど経ちます。頑張ってリハビリを続けていますが、支えられて歩くのが限界のようです。週に一度介護施設に預けて自分の用事を済ませていますが、そろそろ自分の楽しみも叶えたいと思うようになりました」

「それは大変ですね。日常の世話で疲れが溜まっておられるでしょう。ご自分の時間をもう少し持てるといいですね」

「ええ、そうなんです。友人とお茶したり、ランチしたりは何とか出来るのですが、遊びに出かけることは叶いません。娘に留守を頼めるといいのですが、彼女も仕事をしていますし子供が小さいので難しいんです」

「なるほど。介護施設の方にもう少し預かってもらえるようにお話されたらどうなんですか?」

「ええ、でも主人は嫌がります」

「男性はそうでしょうね。困りましたね。私共より相談される場所が違うように思いますが、区の福祉相談所にでも行かれたらどうですか?」

「あっ、はい、実は・・・ネットで知り合った男性と、そのう仲良くなっていまして」

「そうですか。その男性とどうしたらよいのか?というご相談でしょうか?」

「それもありますが、主人の介護をしている自分がそのようなことをしても良いのか自己嫌悪に陥っています」

「どうしてネットで男性と仲良くしたいと思われたのですか?」

「どうしてと言われましても・・・そのう、主人とはこの先ずっと介護ですし」

「それではセックスが出来ないから寂しいと感じられたのですね?」

「そこまで直接的ではないのですが、女が終わってしまうことが淋しいなあ~とは感じました」

「ご主人は全くダメなのですか?」

「はい、全くです」

「そんな気分にはなれないというところもあるでしょうね。どうしましょうかね、女性同士里紗看護師と少し話してみてください」

智子は里紗と特別治療室に入った。