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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「恋愛病院 不倫病棟パート2」 第十一話

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「今のまま彼さんはあなたとの関係を続けて行きたいのか?しばらくして再婚という希望が出てこないのか?もし転勤したらどうするのか?そんな心配事を予想します。麻衣子さんの気持ち次第ですが、そのあたりのことは確かめられたらどうでしょう?」

「こんなことを言うと不謹慎だと思われるでしょうが、彼が会えない時は私のことを好きに思ってくれる男性が傍にいてくれたらいいなあ~なんて考えたりするんです。自分の本当の気持ちが解らない時があります」

「なるほど。そういうお気持ちもあるんだと。今までは彼が頻繁に会って楽しませてくれていたけど、もしそうならなければ彼に追求するのではなく他の男性とも仲良く出来たらそれでも良い、と考えるのですね?」

「他の男性でも構わないというのは違うと思うんですけど。結果的にそうしてもいいかな~なんて思うという事は自分の中に彼でなくても良いという部分があるという事なんですよね・・・こんなこと考えもしなかったのに変になってしまいました」

「私は新しい男性を作るぐらいなら、ご主人との仲を修復された方が良いと思います。身体の関係、つまり快感を得たいと欲求しているのなら、違った付き合い方があるとは思いますが、そう言う事も迷いの中にあるのですか?」

「私は夫が感じさせてくれないから、彼と付き合い始めたのではないです。彼のことが好きだったから始めたんです。その彼にいつしか嫉妬するようになっていて、そんな自分から逃れたいと思うように変わってきました。好きなことに変化はないのですが、この状況が遠距離になるともっと強くなると思うんです。それに耐えられないぐらいなら、他の男性と仲良くすれば少しは彼のことばかり考えなくても済むのかと、思ったりしたんです」

「セックスがしたいのではなく、恋がしていたいのですね?」

「そうだと思います。もっと言いますと男の人に好かれていたい、ちやほやされたいと思うんです。自分のことは棚に上げて、彼に優しさとか逞しさとかを求めているのは身勝手ですよね?」

「麻衣子さんは綺麗な方だと思いますよ。彼が声をかけたのもそのためだと考えられますね。長く付き合っていると図々しくなったり、ときめかなくなってきてお互いに気遣いが無くなってきます。恋愛は鮮度が命なので、初心に帰って彼に甘える、好きだという気持ちにウソをつかないように行動されることが大切だと思います」

「先生、ありがとうございます。やはり彼しか好きになれないので、素直な自分で居たいと思いました。ずっと綺麗だと言われるように心がけます。遠距離になっても気持ちがしっかりとしていたら大丈夫ですよね?」

「はい、大丈夫だと思います」

麻衣子は少し自信を取り戻したようだった。