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からっ風と、繭の郷の子守唄 第46話~50話

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からっ風と、繭の郷の子守唄(46) 
「群馬の消防美人アマゾネスは、すこぶる陽気で少しだけ妖艶」

 「オ~ライ、オ~ライ。
 もう、ちょい、ちょい。OK~、はいストップ!」

誘導の声に導かれ、2台のポンプ車が横一線に並ぶ。
五六の分団からは、新兵(新入団員たち)の3人と、ベテランが
指揮官をつとめる。
美女の5人が揃ったアマゾネス軍団は、ジャンケンを繰り返したすえ、
4人がようやく決まる。

 「まさか本当に、放水するわけにはいかないでしょう。
 操作開始の指令から、ホースを繋ぎ、最先端まで届いたら撤収作業へ
 切りかえて、片付けまでの所要時間をきそうという変則ルールで
 いいかしら?」
 
 アマゾネス軍団の指揮官が、五六と肩を並べて競技を確認している。
その横顔をどこかで見た覚えが有ると、康平がぼんやり見つめている。
康平の視線に気がついたのか、打ち合わせを終えた美女がくるりと
向きを変える。
やがて、こちらへスタスタと歩いてくる。
美女のおおい第3分団は、美和子の実家が有るとなり村の集落を拠点にしている。