「恋愛病院 不倫病棟パート2」 第六話
恋愛病院不倫病棟では毎日誰かが宿直をする。
それはどこの病院でもあることだが、里紗の当直の時は時折喘ぎ声が聞こえるのだ。
アダルトグッズのメーカーからサンプルでもらった新製品を密かに持ち出して楽しんでいる。そんなこととは知らずに介護士になった亨は、職場に忘れ物をしたことに気付き深夜に取りに来た。
通用門のロックを暗証番号で解除すると、中に入ってロッカーに向かったが、深夜の病院内では小さい物音でも良く響く。
かすかに人の声のようなものが聞こえたので不審に感じた亨はその声の方に向かって階段を登り始めた。
最上階にある病棟のナースセンターの方からその声は聞こえていた。
アコーディオンカーテンで仕切られた休憩室の扉を少し開けて覗くとそこには里紗の恥ずかしい姿が見えた。
「里紗さん!何やっているんですか?」
「あ~ん、亨さん!何でいるの?恥ずかしい~」
そう言うと後ろを向いて持っていた道具を抜いて背中を丸くした。
「いつもこんなことやっているんですか?」
「時々よ、先生には内緒にしてね」
「もちろん言わないよ。それよりそんなに欲求不満だとは知らなかったよ」
「あん、そんなこと言わないで下さい」
「こんな時間だけど少し話をしててもいい?まず服を着たらどう?」
そう促されて里紗は制服を羽織った。
亨にはいつも見せないような色っぽい目つきが印象的だった。
「私のこと、軽蔑します?」
「なんで?しないよ」
「だって、一人でこんなことしている女ですよ。はしたないって絶対に思ってる!」
「ここは恋愛病院なんだよ。自分の身体のことを鍛えていると受け取れば一人でしていることも間違いじゃないよ、ハハハ~」
「亨さん・・・優しいのね」
「元AV男優だからね、優しさだけは誰にも負けないよ。それが仇になって結婚できなかったし、しようとも考えなかったんだよね。里紗さんはどうして離婚したの?」
「私は元夫が一番好きな人じゃなかったの。結婚を考えたときにしっかりとしていた人を選んじゃったのよね。好きだった人はミュージシャンで収入もなく将来もどうするのかフラフラ考えていた人だったからね」
それはどこの病院でもあることだが、里紗の当直の時は時折喘ぎ声が聞こえるのだ。
アダルトグッズのメーカーからサンプルでもらった新製品を密かに持ち出して楽しんでいる。そんなこととは知らずに介護士になった亨は、職場に忘れ物をしたことに気付き深夜に取りに来た。
通用門のロックを暗証番号で解除すると、中に入ってロッカーに向かったが、深夜の病院内では小さい物音でも良く響く。
かすかに人の声のようなものが聞こえたので不審に感じた亨はその声の方に向かって階段を登り始めた。
最上階にある病棟のナースセンターの方からその声は聞こえていた。
アコーディオンカーテンで仕切られた休憩室の扉を少し開けて覗くとそこには里紗の恥ずかしい姿が見えた。
「里紗さん!何やっているんですか?」
「あ~ん、亨さん!何でいるの?恥ずかしい~」
そう言うと後ろを向いて持っていた道具を抜いて背中を丸くした。
「いつもこんなことやっているんですか?」
「時々よ、先生には内緒にしてね」
「もちろん言わないよ。それよりそんなに欲求不満だとは知らなかったよ」
「あん、そんなこと言わないで下さい」
「こんな時間だけど少し話をしててもいい?まず服を着たらどう?」
そう促されて里紗は制服を羽織った。
亨にはいつも見せないような色っぽい目つきが印象的だった。
「私のこと、軽蔑します?」
「なんで?しないよ」
「だって、一人でこんなことしている女ですよ。はしたないって絶対に思ってる!」
「ここは恋愛病院なんだよ。自分の身体のことを鍛えていると受け取れば一人でしていることも間違いじゃないよ、ハハハ~」
「亨さん・・・優しいのね」
「元AV男優だからね、優しさだけは誰にも負けないよ。それが仇になって結婚できなかったし、しようとも考えなかったんだよね。里紗さんはどうして離婚したの?」
「私は元夫が一番好きな人じゃなかったの。結婚を考えたときにしっかりとしていた人を選んじゃったのよね。好きだった人はミュージシャンで収入もなく将来もどうするのかフラフラ考えていた人だったからね」
作品名:「恋愛病院 不倫病棟パート2」 第六話 作家名:てっしゅう