CROSS 第3話 『反逆者との交戦』
「やあ、特殊部隊『CROSS』の諸君!」
その男は、開口一番、傲慢な口調で言った。その男は、エ
ンターP・0の副長であったアーチャーであった。
「異次元ステーションでの任務は成功をしたかね?」
その言葉に少佐はキレ、横にあったお菓子のプリッツを、
スクリーンに向かって投げつけた。プリッツは、見事、画面
に当たり、砕け散った。
「……攻撃のつもりかね?」
アーチャーは呆れながら言った。向こうのブリッジから笑
い声が聞こえた。
「なにが望みだ!? 権力か? 金か? 何が目的にしても
捕まったら命は」
「世界だ!」
アーチャーが、少佐が話している途中に大声で言った。
「連中に協力すれば、私も世界を分けてもらえる」
少佐は考えながら言った。
「連中って誰だ? まさか『幻想共和国』か?」
「……その国の奴らが、あのようなすばらしいショーをする
と思うかね?」
「……やっぱり、『デモナータ』の連中か? しかし、あの
連中が、おまえみたいな下衆なやつと取引するとはな」
「……いや、確かにステーションを襲ったのは、デモナータ
の悪魔たちだが、彼らも私と同じ協力している立場に過ぎ
ない」
作品名:CROSS 第3話 『反逆者との交戦』 作家名:やまさん