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第二章 サイドストーリーは突然に

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「もう一度、言うよ、**子
僕と・・つきあってくれないか?本当に」

リョウセイさんは、今までに見たことが無いほど
真剣な表情をして私にそう言った

「・・・。」
「ちゃんと・・聞いてる?」

リョウセイさんのダイレクトな物言いに思わず呆然としてしまったけど
私はコクリとうなずいた

「それで君の答えは・・」

私はうつむいたまま、首を横に振った


―― 出来ないよ、そんなヒロキを裏切るようなまねは・・

「僕は・・あの日、撮影の仕事があった日
君が誰か、もうつきあっている人がいると思って
自分の気持ちを表に出さずにそのまま隠しておこうとしたんだ。

けど、違うってあとになって聞いた
だからこうして、時間を見つけてはここに来て君が来るのを待っていたんだよ。」


「え・・」

私はリョウセイさんの言葉に驚いて彼の顔を見た。
まさか、そんなことが?

「うそ、そんなことあるわけないよ」

「なんで?君があの撮影に選ばれたのは
僕が君を選んだからなんだよ」

「えぇ〜!? まさか、うそでしょ!?」
という私にリョウセイさんはちょっと怒ったような表情で・・

「うそだって?」
「だって・・あ?」

ふと振り返ると、そんな二人のやりとりがあったとは
つゆほども知らないヒロキが店内から出て
こちらに戻ってくるのが見えた

「あ、すいません。関係ないかたに手伝ってもらって・・」
と、ヒロキが朗らかに言う

「いえ、どういたしまして、振り返ったら大変になっていたから
ちょっとでも何かお手伝いが出来たら・・と思いまして」
リョウセイさんは、まるで何事もなかったように
さらりと普通にヒロキに答えていた

「は・・指輪!?」

私は大事なことを思い出して凍りついた
ヒロキのくれた指輪が・・ 放り投げられちゃったんだ。
どうしよう!?今もらったばかりの指輪なのに。

「何?**子、どうしたの・・?」

ヒロキは私の蒼白な顔を見て驚いたように聞いた

「あ・・」

゚・*:.。..。.:*・ではでぱ゚・*:.。..。.:*・゚終わりま〜す ゚・*:.。。.:*・゚