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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「恋愛病院 不倫病棟パート2」 第二話

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「許すという事は女として男の人のそういう行為を受け入れてもいいと思うからですね。それは好きだからです。男女は心が仲良くなると身体も仲良くしたくなるものです。お父様はお母さまを亡くされて寂しい思いをされてきたと思います。家に来られている女性もお父様のことが好きだと思いますよ」

「お父さんはお母さんを忘れてしまっているという事ですか?」

「忘れるなんて言うことはありませんよ。あなたのお母さんだし、大好きで結婚されてあなたを育てて来られてきたのですからね。しかし、今は天国に居てお父さんは仲良くする相手じゃなくなってしまっているんです。まだ四十代後半の男性なら男としての性欲は強いでしょうから、杏さんも解ってあげて欲しいと思いますけど」

「男の人ってそういう事がしたいだけなんでしょう?本当に好きな人の事を思っているのなら、他の女性と仲良くするなんて私には考えられません」

「それは生きている女性ならそうでしょう。二年しか経ってないと言われましたが、もう二年も経っていると私には感じますよ。杏さんは彼と二年会わなくても我慢出来ますか?」

「最後までするという事なら我慢出来ます。会うのは長すぎると思うのでよくわかりませんけど」

「お父様はお母さんとは変な言い方ですが身体の関係でしたよね?すでにそうなっているのですから、我慢もそろそろ限界に来ていると感じますよ。女と身体の構造が違うので同じではありません。あなたの彼も身体の関係を二年も待たされたら、他の女性とそうなってしまうと考えませんか?」

「彼が浮気をするという事ですか?男の人ってそうなんですか?」

「辛いですが、そうだと思います。ここに居る看護師の早奈枝くんに聞いてみようか?どうだい?」

早奈枝は笑顔で杏に向かって言った。

「杏さん、あなた純真で可愛くて素敵なお嬢さんよ。私も子供の頃は同じように感じてたの。大人になって大好きな人と恋愛するとね、彼が望んでいることを叶えてあげたいって思うようになった。それがセックスなら受け入れようって。お父様の彼女さんもきっと私と同じ気持ちでそうなったと思うわよ」

「父への愛情表現だと言われるのですか?」

「そうね、そうともいえる。自分の好きでいる気持ちに答えが欲しいともいえるの」

「自分の?気持ちに答えをですか?」

「ええ、女はそうなの。あなたも経験するとわかるわよ。今はお父様を信じて見守ってあげてはどう?」

「はい、早奈枝さんの言葉を信じたいと思います。ありがとうございました」

鉄男は杏が父親の女性を新しい母として受け入れてくれるよう願った。