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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「恋愛病院 不倫病棟パート2」 第一話

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会場にはたくさんのこれから夫婦になる予定の男女が来ていた。鉄男の人生観も交えて普通では聞けないセックスのトークと、まずネットでも観れないだろう亨と早奈枝の実践教室は釘づけとなっていた。

十分に前戯をして女性の中を潤すことと、終わってからの抱擁が大切だと男性に講義した。
女性には毎日肛門を締める運動をして、自分の中に出した男性の精子を長く留めて置けるようにしなさいと講義した。

楽な姿勢で妊娠しやすい体位としてうつぶせ閉脚で足を延ばした状態で、男性がかぶさって挿入する姿勢を勧めた。これだと、放出した後で流れ出さないことと、乗っている男性の体重を負担に感じないからだ。

一般的な向かい合う姿勢だと開脚に伴う負担と、男性の身体を挟み込んでいる状態で締りが悪くなって流れ出す可能性があるからだ。
腰に枕を当てて浮かせるという方法は昔からあるが、今時の枕は硬くないので効果は得られない。

それにみっともないと感じるだろう。
大きな拍手で公演は終了して、一組のカップルが亨と早奈枝の前で立ち話を交わしていた。

「お二人はご夫婦なんですよね?とっても奥様も美しいし、旦那さんもカッコいいですね」

「ありがとう。あなたも可愛いわよ。若いから羨ましいこと。私たちは病院の看護師と介護士なの。夫婦じゃないのよ。もちろん元夫婦でもない」

「えっ?そうなんですか?じゃあ恋人同士ですか?」

「ううん、違うわよ。恋愛病院では恋やセックスの悩みを解決すために私たちスタッフが身をもって治療しているの。今回のことも仕事なのよ」

「治療なんですか?身体を使って?信じられないですけど、本当に悩んでいる人にはそうすることも必用なんでしょうね」

「そうなのよ。あなたたちも今はいいけど、男と女は悩むことが出てくるのよ。夫婦関係がおかしくなる前に私たちの病院へ来なさいね。その時まで勤められていると嬉しいけど」

「早奈枝さんはずっと今のままだと思います。母と同い年だなんて信じられませんから」

何と嬉しい言葉だろう。自分たちの使命を強く感じて三人は会場を後にした。