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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「恋愛病院 不倫病棟」 最終回

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志津がやってきて数か月がたち、今年も12月になっていた。お約束の歓迎会を兼ねた温泉旅行は年末に実施された。

「先生、早くしてください。お宿には15時に着くと言ってあるんですよ。年末で道が混みそうだから急ぎましょ」

早奈枝はぐずぐずしている鉄男にそう催促した。

「解ってるよ。ちゃんと点検して鍵閉めないと万が一のことがあると戻ってこないといけなくなるから、慎重にやっているんだ。もう終わるから待ってて」

既にエンジンがかかっている鉄男のマイカーには後部座席に里紗と志津が座っていた。
助手席のドアーが開いていて、早奈枝が戻ってくるのを二人は待っていた。

「ごめんなさいね、遅れちゃって。もう先生ったら用心深いんだから」

「みんな待たせたな。じゃあ出発しよう」

246から東名に入り、四人は予約してある伊豆下田の温泉旅館に向かった。
以前に利用しているので玄関先で女将が出迎えていた。

今回も部屋は一つで鉄男は嫌な予感を感じながら、早奈枝がきっと貸切りの露天風呂を予約しているだろうと覚悟していた。

「みんな部屋着に着替えたら、予約しているのでさっそく温泉に入りましょう。貸切なので1時間だから急いでね」

志津はみんなで入るとは思っていたが、鉄男も一緒だとは考えなかったのでちょっとびっくりした。

「いいお湯ね~先生?」

「ああ、そうだな。美人に囲まれて極楽だよ」

「あら?そんなこと言って。サービスしちゃいますわよ、ねえ、志津さん?」

「ええ?ああ、そうね。私でいいのかしら?」

「おいおい、またそんなこと言って。それよりね、ここで話したいことがあるんだよ。構わないかい?」

「仕事の話でしょ?後にしません?」

「いや、今言うよ。年が明けたら、サービス向上のために新しく男性の看護師を雇って、悩める女性の治療をしたいと考えているんだ。どう思う?」

「えっ!男性を雇う?もう決まっているのですか?」
里紗が興味を示した。

「里紗くん、まだなんだけど、男女平等に治療するという事を踏まえて、そうすることが必要だと以前から考えていたんだ。候補はこれから探すけど、心当たりがあるなら教えて欲しい」

「採用には私たちがテストをしないといけませんね。耐えられるかしら、ねえ里紗さん、志津さん」

「そうね、我慢できる人でないと務まらないわよね~それに大きさもあるし、ハハハ~」
志津が鉄男の下半身を見てそう言った。