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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「恋愛病院 不倫病棟」 第四十五回

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「そう、良かった。キミと志津さんとの仲が壊れるのが辛いって思った。いろいろ考えたけど、ボクが対等を守ることでそれは叶うんだという事だね。早奈枝くんには本当に感謝している。キミが居てここは成り立っているようなものだ。志津さんが来たらいろいろと教えてあげて欲しい」

「はい、先生嬉しいですわ。里紗さんも先生のこときっと大好きだし、抱かれてもいいって思っているわ。私はもちろんのこと、志津さんだってそう思っているから来たいんだし。付き合うとかじゃなく、みんなと対等に仲良くしてくれたら、それなら受け入れるわよ、ねえ?里紗さん?」

「ええ、もちろんです。私たちにも治療して欲しいです。たまにはお注射してください」

「里紗さん、面白いこと言うのね。あなたも慣れてきたわね、ハハハ~ねえ、先生?」

「困った人たちだなあ~だからさっきから何度も言っているじゃないか。そういうことはしないって」

「治療よ、先生。なんなら私たちが先生を治療してもよろしいのですよ」

「悪いところなんかないから要らないよ」

「それはね調べないと解りませんわよ、ねえ里紗さん?」

「うんうん、志津さんが来られたら歓迎会を兼ねてまた温泉にでもお泊りに行きませんか?」

「いい考えね!先生そうしましょう。私が手配しますから」

「嫌な予感がするけど、歓迎会なら仕方無いよな」

「ちょっとは期待しているんでしょ?鼻の下伸びてますよ~先生」

「早奈枝くんにはかなわないなあ~」

大きな笑い声で今夜の会合は終了した。
鉄男は志津にヘルパーの資格を取ることで採用すると伝えた。
もちろん資格は建前だ。一応病院として成り立っているので資格のない志津に患者は触らせられない。

数か月が過ぎて資格を得た志津は病院へとやってきた。里紗と早奈枝は拍手で出迎えた。

「お待ちしていましたわ。今日から一緒に働けるなんて嬉しいわ」

「早奈枝さん、ありがとう。里紗さんでしたね、よろしくお願いします」

「初めまして、里紗です。お噂通りの美人ですね。羨ましいです。こちらこそよろしくお願いします」

「ううん、あなたの若さには私も早奈枝さんも敵わないわ。仲良くしてくださいね」

恋愛病院の新しい一歩が踏み出された。