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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「恋愛病院 不倫病棟」 第四十三回

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「ええ。それでね、早奈枝さんは先生と関係が出来たら自分は病院を辞めたいと言ってるの。それは自分が先生一人のために居たいからなの。当然よね。もしそう出来たら、私に病院で自分の代わりに勤めてくれない?って聞かれた。代わりが出来るとは思えないけど、彼女の純粋な思いに協力してあげたいと思っているの。理由は、彼女が好きだから」

「早奈枝くんはそれほどまでに考えてくれていたのか。知らなかった」

「そうよ、先生は私から見てもとっても魅力的。外見じゃなく尊敬できるから。今日こうして誘惑したのは、先生を試すわけでもあったし、本当の話をしたかったことも理由なの。もし私を抱いたらこの話はしたくなかった」

「そういう事か。初対面でここまで誘惑することに疑問を感じていたけど、そう言う深い訳があったんだな。早奈枝くんとはどうしてそういう関係になってしまたんだ?」

「AVの撮影会でレズを提案して撮ったの。その時に演技じゃなく本気に二人ともなっちゃったから続けているの。でも、先生と仲良くなったら私はもう求めないから安心して。そして、早奈枝さんの代わりになれるように病院では頑張ります」

「おいおい、まだ早いよそれは。私には妻もいるし、離婚するという気持ちもすぐには無い。早奈枝くんだって離婚は考えてはいないだろう」

「そんなこと気になさるの?男と女は好きか嫌いか、求めるか求められているか、じゃないんですか?」

「極論はそうだよ。立場って言うのもある。今の関係の方がお互いには良いと思えるんだけどね」

「先生は男だからそんな悠長なことが言えるんです。女は綺麗な時が短いの。今の早奈枝さんは最後のきれいな時だから自分をアピールしているのよ。女性としての切ない気持ちを解ってあげて」

「そう言われてもなあ~はい解りました、って言えないだろう?」

「早奈枝さんに全く興味が持てないなら、私を抱いて!男としてこの場の責任を果たして!」

「急にどうしたんだよ。そう言うつもりで誘ったんじゃないと今言っただろう?」

「ううん、私は先生のことが好きよ。嘘じゃない。でも早奈枝さんとの友情が優先しているの。彼女のために自分は引くの。私は病院で働いて先生とは長い友情で結ばれる。それを選択したいの」

「女心はよく解らないなあ~早奈枝くんは好きだけど長く友情で付き合ってきたから急に恋愛関係にはなれないって感じている。美人だからといって好きになれるって言うわけじゃないよ」

「先生、早奈枝さんがいる間に勉強したいから私を雇って下さらない?」

それはどちらを選択するの?という風にも鉄男には聞こえた。