「恋愛病院 不倫病棟」 第四十三回
【前回より続きです】
志津は持っていたコーヒーカップをテーブルの上に置き、ソファーの鉄男に近づいた。
「先生はどうして早奈枝さんの思いを叶えてあげないの?」
「うん?早奈枝くんの思い?」
「もう、はぐらかして・・・聞いているのよ彼女から。女心が解りすぎている人なのに」
「ボクたちは仕事仲間だよ。夫婦でもない男女が同じ職場で関係を持つなどという事は許されないよ」
「まあ、そんなカタい話をして。早奈枝さんや里紗さんが他の男性と治療とはいえ関係をしているから、ご自分は避けてらっしゃるの?」
「どういう意味だ?それは」
「いえね、普通は男と女は一対一で仲良くしますよね。他の男性と関係していることを知りながら好きにはなれないっていう事かな、って感じましたの」
「彼女たちは純粋だよ。患者の男性の気持ちを十分知りながら救っている。自分の好奇心や欲望で慰めているんじゃないよ」
「それは解っていますわよ。でも、先生からすれば早奈枝さんは何人もの男性と目の前で関係してきているんですから、自分の彼女にしたいとは思えないっていう事なのかなって思いましたの」
「里紗くんも早奈枝くんも私の指示があるからそうしてくれている。一般の女性には理解できないことをさせているんだよ。私が彼女たちにそんな気持ちを持つわけがない」
「だったら、早奈枝さんの先生への思いを叶えてあげたらどうですの?医師と看護師と言う立場なんて建前でしょう?」
「建前か、なるほどそう言われると否定は出来ないけど、もしそうなれば今後早奈枝くんを男性患者の治療には当たらせたくなくなるから困るよ」
「そうよね。彼女になるとそれは嫌よね。代わりを見つけないと彼女には出来ないっていう事ですよね?」
「代わり?早奈枝くんのか?そんなこと出来る女性は居ないだろう。それに早奈枝くんも今の仕事は続けたいと思っているだろうし」
「先生、いまからのお話は内緒にしてくださいね。私と早奈枝さんとは女同士の身体の関係になっているの。レズって言うやつ。私の昔の癖が出たのかしらね。だから彼女からは本音を聞いているの」
「本当か?それは」
志津は持っていたコーヒーカップをテーブルの上に置き、ソファーの鉄男に近づいた。
「先生はどうして早奈枝さんの思いを叶えてあげないの?」
「うん?早奈枝くんの思い?」
「もう、はぐらかして・・・聞いているのよ彼女から。女心が解りすぎている人なのに」
「ボクたちは仕事仲間だよ。夫婦でもない男女が同じ職場で関係を持つなどという事は許されないよ」
「まあ、そんなカタい話をして。早奈枝さんや里紗さんが他の男性と治療とはいえ関係をしているから、ご自分は避けてらっしゃるの?」
「どういう意味だ?それは」
「いえね、普通は男と女は一対一で仲良くしますよね。他の男性と関係していることを知りながら好きにはなれないっていう事かな、って感じましたの」
「彼女たちは純粋だよ。患者の男性の気持ちを十分知りながら救っている。自分の好奇心や欲望で慰めているんじゃないよ」
「それは解っていますわよ。でも、先生からすれば早奈枝さんは何人もの男性と目の前で関係してきているんですから、自分の彼女にしたいとは思えないっていう事なのかなって思いましたの」
「里紗くんも早奈枝くんも私の指示があるからそうしてくれている。一般の女性には理解できないことをさせているんだよ。私が彼女たちにそんな気持ちを持つわけがない」
「だったら、早奈枝さんの先生への思いを叶えてあげたらどうですの?医師と看護師と言う立場なんて建前でしょう?」
「建前か、なるほどそう言われると否定は出来ないけど、もしそうなれば今後早奈枝くんを男性患者の治療には当たらせたくなくなるから困るよ」
「そうよね。彼女になるとそれは嫌よね。代わりを見つけないと彼女には出来ないっていう事ですよね?」
「代わり?早奈枝くんのか?そんなこと出来る女性は居ないだろう。それに早奈枝くんも今の仕事は続けたいと思っているだろうし」
「先生、いまからのお話は内緒にしてくださいね。私と早奈枝さんとは女同士の身体の関係になっているの。レズって言うやつ。私の昔の癖が出たのかしらね。だから彼女からは本音を聞いているの」
「本当か?それは」
作品名:「恋愛病院 不倫病棟」 第四十三回 作家名:てっしゅう