小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

「恋愛病院 不倫病棟」 第三十九回

INDEX|1ページ/2ページ|

次のページ
 
本当の女の気持ちを理解している男性は少ない。女性は意外に男の気持ちが解っている。そこには身体の違い以上に心の違いが存在する。

「お次の方お入りください」
里紗に呼ばれて男性が席に座った。

「では、お名前と年齢教えてください」

「はい、植田と言います。年齢は50歳です」

「ではどのようなご相談でしょうか?」

「ええ、最近彼女がそのう、セックスをしたがらないんです。付き合ってもう5年ほどになるのですが、愛情が冷めてしまったのでしょうか?彼女は五歳下なので45歳です」

「あなたに対しての思いが冷めてきたとしたら、身体の関係は好まなくなるでしょうね。独身同士のお付き合いですか?」

「お互いにバツイチですが、再婚も視野に入れての交際だと思っています。今の状況だとそれは前には進めない感じがして悩んでいます」

「まだ45歳の女性なら十分な性欲もあるでしょうから、何か精神的な問題があるのではないかと疑いますが、気が付かれていることで何か思い当たることはありますか?」

「特には思い当たらないのですが、考えられるとしたらマンネリしてきたのかも知れません」

「マンネリ?セックスがでしょうか?」

「そうです。付き合いだした頃は毎週必ず会って仲良くしていましたが、だんだん回数が減って来て最近では月に一度ぐらいになっていました。飽きたという感じではないのですが、あまり感じないようになっています。女性と言うのは年齢でそういう風に変化するのでしょうか?」

「男性と違って女性はセックスに対する願望が性欲の処理という事ではないんですね。付き合いだした当初はトキメキも手伝って夢中になることがありますが、身体の変化ではなく、心の変化で反応が違ってくると思われます」

「心の変化ですか?それは愛情が冷めて行くという事なのですか?」

「そうなったらまずあなたとは会わないと考えられますので、違うと思います」

「では、どのような変化だと言われるのですか?」

「予測するに、セックスで彼女さんが思っているような快楽が得られていないという事かもしれませんね」

「私が満足させていないからもうしたくないと思っているという事ですか?」

「どのように満足させているのか?という事は人によって異なりますし、何よりあなた自身の性欲処理に走っていないかと疑われます」

「私だけが満足していると彼女は感じて嫌になって来ているんだと予測されるのですね?」

「もちろん好きな男性が満足してくれることは女性にとって大きな喜びの一つではあります。しかし、終始そこだけになってしまうと女性としては寂しく感じてしまい、セックス以外でのあなたとのつながりに喜びを感じたいと思うようになったのかも知れません」

「先生、どうすれば彼女は感じてくれるのでしょうか?自分では早漏だとも小さいとも感じてはいないのですが」