小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

「恋愛病院 不倫病棟」 第三十八回

INDEX|2ページ/2ページ|

前のページ
 

「それって、例えばボクがそのようにしても彼女は嫉妬しないのでしょうか?お前と居る時よりも楽しかったと言っても何とも思わないのでしょうか?」

「向こうがそのようにしているのですから、あなたが同じように女友達と楽しく遊んでいても怒ったり、嫉妬したりはされないと思いますけど」

「何だかつまらないです。ボクたちは二人が一番だって思いたいんです。どんな時も、なんでも二人でいることが優先なんだと。違いますか、先生?重いのでしょうかボクの考え方は?」

「私は佐藤さんの思われている気持が男性の多数意見だと思っています。そして、彼女さんのとられている行動は女性の中でも少数派だと思っています。こちらの看護師早奈枝くんに女性としての気持ちを聞いてみましょう」

早奈枝は佐藤の前に座った。短いスカートから見える白い太ももに少し視線を感じながら目を見て話した。

「佐藤さん、きっと彼女さんは自分にやましくない気持ちを伝えたくてあなたにだれだれと遊んでくると言われているのだと思います。しかし、言えないような相手とも会うという事が無いとは言い切れませんね。それを心配なさるのですね?」

「そうなんです。きっとすべての相手をボクに報告しているとは思えないんです。たとえば付き合って欲しいと迫られた相手とか、手をつないだりした相手のことは言わないと思えるんです。一対一になればその時の感情でふと仲良くしてしまう事だって起こりうると思います」

「それは佐藤さんご自身の中で自分ならそうしてしまう可能性を否定していないから、彼女にもそう感じられるのですね。自分にとっていい女であれば関心が向かうことは男性なら当たり前のことです。まして相手が誘えば断る事すらいけないことだと思ってしまうでしょうね」

「はい、それは否定できません。だからボクは彼女のことを大切にしたいので女性と二人になることはいけないと言い聞かせています。彼女もそのぼくの気持ちを察して同じようにして欲しいと願うのですが、間違っているのでしょうか?」

「間違ってはいないでしょうが、佐藤さんが彼女さんのことを信じてあげて欲しいとの女心もあります。そもそも男と女では間違いを犯すという時点が違います。お話の様子で彼女さんはあなた以外の男性と間違いをすることは無いでしょう。それに結婚されて家庭を作れば自然とそうした付き合いは少なくならざるを得ません。むしろ早くご結婚される方が解決策だとも思えますね」

「そうですか。よくわかりました。このことは彼女には話さずに、結婚したい気持ちを強くして早くゴールインします。こちらに伺って本当に良かったです。ありがとうございました」

佐藤の笑顔に鉄男も早奈枝も安心した。