「恋愛病院 不倫病棟」 第三十七回
他人の悩みを相談受けているとその相手を好きになってしまうという事がある。そもそも恋愛とは自分の弱い部分に相手の思いが届くことでスイッチが入ってしまうのだ。
「次の方、お入りください」
里紗に呼ばれて二十代の男性が入ってきた。
「では、お名前と年齢教えてください」
「はい、瑞貴と言います。27歳です」
「みずきさん、素敵なお名前ですね。どのようなご相談ですか?」
「ありがとうございます。実は友達の彼女を好きになってしまいました。どうしたらよいのかご相談したくて来ました」
「そうですか。どういういきさつでそうなったのですか?」
「はい、その子はボクに友達との恋愛について悩みがあるから聞いて欲しいと言って来ました。一人暮らしをしていますのでアパートに来てもらって話を聞きました」
「一人であなたのアパートに上がったのですね?」
「そうです。深刻な表情に見えたので、それに他人には聞かせたくない内容だとも思いましたので、家に来たら?と誘いました」
「以前から友達の彼女として会ったことがあるのですよね?」
「もちろんです。ボクに彼女がいた時のその友達でもあるんです。今は別れましたが、何度か四人で遊びに行きました」
「そうでしたか。あなたにはある意味その女性は安心感を抱いていたんですね。しかし、自分の彼との悩みを相談しているうちにあなたの優しさに触れ気持ちが揺れたのでしょう。彼女から意識するようになったのですか?」
「意識し出したのはボクの方かも知れません。ご飯も食べずに悩みを聞いてお互いに思ったことを話し合っているうちに夜になってしまって、ボクが送って行くと言ったら、帰りたくないからもっと話したいと言いました。帰りたくないという事は泊まってゆくという事なのでどうして?って感じました。そのことを彼女に聞いたんです。そうしたら、今は辛いので一人になりたくないというんです。朝まで話して彼女を慰めようとその時は思いました」
「恋愛で悩んでいるときは一人は辛いですね。それは解りますが、たとえ彼の友達と言えども男性ですから気を遣うべきでしたね。私には彼女はすでにあなたに気持ちが移っていたと考えられますが、そのことに気付きませんでしたか?」
「次の方、お入りください」
里紗に呼ばれて二十代の男性が入ってきた。
「では、お名前と年齢教えてください」
「はい、瑞貴と言います。27歳です」
「みずきさん、素敵なお名前ですね。どのようなご相談ですか?」
「ありがとうございます。実は友達の彼女を好きになってしまいました。どうしたらよいのかご相談したくて来ました」
「そうですか。どういういきさつでそうなったのですか?」
「はい、その子はボクに友達との恋愛について悩みがあるから聞いて欲しいと言って来ました。一人暮らしをしていますのでアパートに来てもらって話を聞きました」
「一人であなたのアパートに上がったのですね?」
「そうです。深刻な表情に見えたので、それに他人には聞かせたくない内容だとも思いましたので、家に来たら?と誘いました」
「以前から友達の彼女として会ったことがあるのですよね?」
「もちろんです。ボクに彼女がいた時のその友達でもあるんです。今は別れましたが、何度か四人で遊びに行きました」
「そうでしたか。あなたにはある意味その女性は安心感を抱いていたんですね。しかし、自分の彼との悩みを相談しているうちにあなたの優しさに触れ気持ちが揺れたのでしょう。彼女から意識するようになったのですか?」
「意識し出したのはボクの方かも知れません。ご飯も食べずに悩みを聞いてお互いに思ったことを話し合っているうちに夜になってしまって、ボクが送って行くと言ったら、帰りたくないからもっと話したいと言いました。帰りたくないという事は泊まってゆくという事なのでどうして?って感じました。そのことを彼女に聞いたんです。そうしたら、今は辛いので一人になりたくないというんです。朝まで話して彼女を慰めようとその時は思いました」
「恋愛で悩んでいるときは一人は辛いですね。それは解りますが、たとえ彼の友達と言えども男性ですから気を遣うべきでしたね。私には彼女はすでにあなたに気持ちが移っていたと考えられますが、そのことに気付きませんでしたか?」
作品名:「恋愛病院 不倫病棟」 第三十七回 作家名:てっしゅう