「恋愛病院 不倫病棟」 第三十二回
偶然なのだろうか、求めていたことなのだろうか。出会いはこれほどトキメクことだったのだろうか・・・
「お次の方お入りください」
里紗の言葉にうなずきながら女性が入ってきた。
「鉄男です。まずはお名前と年齢教えてください」
「はい、祥子と言います。40歳です」
「ではどのような相談ですか?」
「お恥ずかしいのですが、好きな男性のことで毎日眠れなくて悩んでいます」
「好きな男性のことでですか?結婚とか前提でお付き合いされているお相手ですか?」
「いえ、不倫になると思います」
「なると思うとは、まだなっていないという事ですか?」
「はい、実は同窓会で再会したんですが、彼は独身で私に夫が居ても構わないから付き合って欲しいと言ってくれました。好きだった人だし今も素敵なんです」
「う~ん、ご主人とは上手くいってないのですか、祥子さんは?」
「普通だと思います。夫に不満があれば悩まないと思えるんです。自分が好きになっても許されない人なんだと考えます」
「そこまでお判りなら私どもにご相談されることなくお付き合いすることを止められたら良いと思いますよ」
「理屈はそうです。しかし、毎日彼のことが頭から離れなくて、会いたいって言う自分が居るんです。夫には申し訳ないと感じますが、この気持ちが何時まで経っても消えないし、ますます強くなっているんです。彼からは早く会いたいとライン来ますし、本当に悩みます」
「彼はあなたのことが本当に好きなのでしょうか?」
「ええ、中学の時の同級生なんですが、仲良くしていました。幼かったので恋愛するという感じではなかったですが、お互いに何か感じあってはいました」
「大人になってから会ったり、連絡したりは無かったのですか?」
「ないです。学校の記念事業としての同窓会で再会しました」
「あなたにはその彼と再会できるという気持ちがすでにあったのですね?」
「そう言われるとそうだったかも知れません。でもこんな気持ちにまでなるとは思いませんでした。主人とは同じ会社で恋愛して結婚しましたから愛してはいます。私は何をしたいのか解らなくなってしまいました。一つだけ言えるのは、彼に求められたら断れないという事です」
「会えば関係が出来るという事なら会わない方が良いという事は祥子さんも十分承知なんですね。女性の立場からここに居る看護師の里紗とお話しされてください」
「お次の方お入りください」
里紗の言葉にうなずきながら女性が入ってきた。
「鉄男です。まずはお名前と年齢教えてください」
「はい、祥子と言います。40歳です」
「ではどのような相談ですか?」
「お恥ずかしいのですが、好きな男性のことで毎日眠れなくて悩んでいます」
「好きな男性のことでですか?結婚とか前提でお付き合いされているお相手ですか?」
「いえ、不倫になると思います」
「なると思うとは、まだなっていないという事ですか?」
「はい、実は同窓会で再会したんですが、彼は独身で私に夫が居ても構わないから付き合って欲しいと言ってくれました。好きだった人だし今も素敵なんです」
「う~ん、ご主人とは上手くいってないのですか、祥子さんは?」
「普通だと思います。夫に不満があれば悩まないと思えるんです。自分が好きになっても許されない人なんだと考えます」
「そこまでお判りなら私どもにご相談されることなくお付き合いすることを止められたら良いと思いますよ」
「理屈はそうです。しかし、毎日彼のことが頭から離れなくて、会いたいって言う自分が居るんです。夫には申し訳ないと感じますが、この気持ちが何時まで経っても消えないし、ますます強くなっているんです。彼からは早く会いたいとライン来ますし、本当に悩みます」
「彼はあなたのことが本当に好きなのでしょうか?」
「ええ、中学の時の同級生なんですが、仲良くしていました。幼かったので恋愛するという感じではなかったですが、お互いに何か感じあってはいました」
「大人になってから会ったり、連絡したりは無かったのですか?」
「ないです。学校の記念事業としての同窓会で再会しました」
「あなたにはその彼と再会できるという気持ちがすでにあったのですね?」
「そう言われるとそうだったかも知れません。でもこんな気持ちにまでなるとは思いませんでした。主人とは同じ会社で恋愛して結婚しましたから愛してはいます。私は何をしたいのか解らなくなってしまいました。一つだけ言えるのは、彼に求められたら断れないという事です」
「会えば関係が出来るという事なら会わない方が良いという事は祥子さんも十分承知なんですね。女性の立場からここに居る看護師の里紗とお話しされてください」
作品名:「恋愛病院 不倫病棟」 第三十二回 作家名:てっしゅう