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てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
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「恋愛病院 不倫病棟」 第三十一回

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鉄男の前に男性が座った。

「まずお名前と年齢教えてください」

「はい、名前は工藤と言います。年齢は50歳になりました」

「ではどのようなご相談でしょうか?」

「妻に浮気していたことがバレてしまい、夜のことが無くなってしまいました。このままではまた浮気をしてしまいそうで悩んでいます」

「詳しく教えて戴けませんか?」

「ええ、10年ほど前に子供たちの受験で夫婦生活が無くなっていた時があったんです。妻がその気分に今はなれないと言いまして。寂しかった私は出会い系のサイトで知り合った女性と二度会って関係を持ちました。その後もニ三度そう言うことがありましたが、下の子が大学に入った三年ほど前から夜のことは復活していました」

「バレたきっかけは何だったのですか?」

「うかつでした。パソコンにその時のことを書いたブログが残っていまして。違う目的でパスワードを教えたら妻が気付いていたんです」

「それで離婚と言う話にはならなかったのでしょうか?」

「離婚はしないけど汚らわしいから触らないでと言われてしまいました」

「謝って済むものではないですね。裏切り行為ですからね。ホテルに行くとかされて外で楽しまれれば良かったのに」

「それも言いました。月に一度ラブホに行こうと。しかし、勿体ないしそんなところでしたくないとも言ったんです。そもそもセックスに関心が薄いのでしょうか?」


「一度奥様にお話を聞かせてもらいましょうか?ベテランの看護師に対応させますから」

しばらくして工藤の妻がいぶかしく思いながらやってきた。

「奥様ご足労かけてすみません。担当の早奈枝です。失礼ですが奥様はお幾つですか?」

「はい、52歳です。夫より二つ年上なんです」

「あら!わたくしと同じ年齢ですわ」

「本当ですか?早奈枝さんと同じ?信じられません」

「いきなりですが、ご主人の浮気を知った時、どう感じました?」

「正直信じられませんでしたが、そんなことが出来る人だってただ驚かされて。昔のことだったのでいまさら騒ぎ立ててもと思いました」

「夜は拒否されていますよね?」

「もちろんです。不潔です」

「ご主人は奥様が相手をしてくれないから、寂しくて浮気したと言われました。ご存知ですよね?」