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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「恋愛病院 不倫病棟」 第三十回

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セックスは男女でその思いが異なるのだろうか?
良かれと思っていることが反対に取られてしまう事ってありませんか?

「お次の方中へお入りください」

「まずはお名前と年齢お聞かせください」

「はい、山本と言います。年齢は55歳です」

ちらっと早奈枝の顔を見て会釈した。

「では、ご相談についてお聞かせ下さい」

「この頃昔のようにセックスも回数が出来なくなりました。そこで考えて一回の長さを長く楽しむという事にしようと出さないことにしたんです。もちろん彼女がイクまで十分に楽しむという事です」

「なるほど。接して漏らさずの極意ですね。私には無理ですが・・・それは彼女さんも喜ばれることでしょう」

「そうですよね?ボクは絶対にそうだと信じて訓練したのに、彼女は喜んでくれなかったんです」

「それはどうしたことでしょうね。あなたが出さないことに不満があったのでしょうか?」

「ええ、あなたが出さないという事は自分に魅力がなくなったからだ!って言うんです。
今まで出せてたのにそれが出来なくなったという事は私ではもう満足できないっていう事なんだ、ってです」

「どうして自分が出さないのか説明はされたのですよね?」

「もちろんです。出してしまうと一気にテンションが下がってそれ以上時間を楽しもうと思わなくなるから出さないとも付け加えました」

「私から見ると彼女さんはとても素敵な彼に感謝こそすれ、不満を言うなどとは信じられないのですが、ここに居る早奈枝くんに女性として意見を聞いてみましょう。どうかね?」

「先生、私は先生には中で出してほしいと思いますわよ~だって大好きなんですもの」

「おいおい、そんなこと聞いてないぞ。山本さんに失礼じゃないか」

「そうでしたね。山本さん、失礼しました」

「早奈枝さん、良いですよ。あなたの思いは感じられましたから」
笑いながら山本は早奈枝に続けて聞いた。