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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「恋愛病院 不倫病棟」 第二十九回

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「ええそれは解ります。紹介するという男性は嫌なタイプではないんですが、今の自分はすぐにセックスをしたいのかというとそうではないんです。主人との関係がなくなってしまって寂しくは感じていますが、それを晴らそうと思っているのではありません」

「複雑ですね。ではここに居る早奈枝看護師が続けてご相談に応じますのでお話し続けてください」

二人は別室に移動した。

「早奈枝と言います。52歳です。よろしくね」

「早奈枝さんは私より年上なのですね。驚きです」

「ありがとう。お話は聞かせていただきました。まずは理恵子さんが何故友達の紹介するという話をその場で断らなかったのかという事ですね」

「はい、そうですよね。友達の仲良くしているところとか、そのうエッチのことを聞かされると羨ましくて、自分もそうしたいと思ったことが断れなかった理由です」

「きっと友達の彼さんが、あなたを見て自分の友達を是非にと彼女さんへ頼んだと思いますよ」

「そうでしょうか?私は美人じゃないし身体にも自信がありません。早奈枝さんのようならきっとOKしていたと思います」

「それは違うわね。逃げちゃダメ。本当はエッチがしたいって思われているのではないですか?」

「本当は・・・もう10年近くしてないんです。40歳から無いだなんて、寂しいです」

「そうね、旦那さんも夫としての責任を果たされてないですね。自分のことだけ考えられて行動されても良いと思いますよ。くれぐれもバレ無いようにね」

「バレ無いようになら付き合っても良いと言われるのですね?」

「そうよ。同じ女性ですもの。寂しいのは嫌だわ。私は夫がどちらかと言うと激しい方なので満足しているけど、気持ち的には院長先生が好きなの。ここで働いて先生と居られるから抱かれなくても満足。家では夫が身体を満足させてくれるのでストレスにならないの。言いたいこと分かります?」

「外と家をそれぞれに大切にしろという事ですね?」

「ええ、それを守っていれば大事ないから、夫への感謝は家事と介護で返して、体は外で満足されるのが今は良いと思えますよ。それに友達が男性を紹介すると言ったタイミングは自分のチャンスなのかも知れないしね。自分から追いかけると失敗するの」

「探しても見つけられるものではないですよね。そう思うと今がチャンスなんだと思えてきました。何か注意はありますか?」

「そうね、初めての時は向こうの言いなりにしていることね。純情を装うの」

二人は大きくその言葉に笑っていた。