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てっしゅう
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「恋愛病院 不倫病棟」 第二十八回

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再婚へのこんなハードルがあったのかと驚かされた相談者がやってきた。

「お次の方お入りください」
早奈枝の声に続いて50代の女性が鉄男の前に座った。

「どうされましたか?まずお名前とお歳聞かせてください」

「はい、真奈美と言います。57歳です」

「では真奈美さん、どのようなご相談ですか?」

「実は離婚して10年経つのですが再婚話がありまして、引き受けようかと思っているのですが、付き合っているそのう彼ではない彼女に別れを言い出すのが苦しくて悩んでいます」

「ほう、彼女ですか?詳しく話せますか?」

「ええ、離婚した当初にそのショックから同じような思いを発信しているブログを見つけ仲良くしていた女性が居ました。彼女は当時私と同じバツイチでしたが、いわゆる不倫をしていまして悩んでいました」

「なるほど。独り身の寂しさを不倫という形でも慰められたらと始める人は多いようです。その人と仲良くなったという事は女性同士の性的関係にもなっていたという事ですか?」

「お恥ずかしいですが、初めて二人で旅行に出かけたときに、お酒の勢いもあったのでしょうが彼女がそのう一人エッチを始めまして。それを見て私も何だか切ない思いから自分を慰めていると、気付いたのか傍に来て一緒に・・・と言われそのまま関係を持ってしまいました」

「それ以降、男女ではなく女性同士でセックスをすることになってしまったのですね?」

「こんなことするだなんて思ってもみなかったのですが、彼女の指と舌は経験したことが無いほど感じさせてくれたんです。先生の前でこんなこと言うだなんて私どうかしてますよね?」

「いえ、ここは病院ですから思ったことは正直に話していいのですよ。ここに居る早奈枝看護師はそちらの方面はベテランなので私に代わって話をお聞きして解決方法を考えましょう」

鉄男に促されて真奈美は別室へ移動した。

「早奈枝さんはお幾つですか?」

「はい、52歳ですよ。おばあちゃんです」

「えっ!五十代なんですか。ビックリです。先生とはそのう仲良くされているのですか?」

「そういう関係ではありませんよ。医師と看護師です」

「失礼しました。私はお聞きになったでしょうがレズです。彼女も男性不信から女性同士を楽しんでいる関係なんだと思います。私が再婚すると言ったら彼女は縁が切れることをどう思うでしょうか?」