「恋愛病院 不倫病棟」 第二十四回
恋をするという事は素晴らしい。年齢も忘れていつでも青春だからだ。
しかし、初めは良くても付き合いだすととんでもないことを知り苦しむことになるという恋愛もある。
「お次の方、お入りください」
「どうされましたか?まずお名前と年齢聞かせてください」
「はい、亜希子と言います。55歳です」
「亜希子さん、お話しお聞きしましょう」
「ありがとうございます。私には再婚を前提に交際している男性が居ります。お見合いパーティーで知り合った同年の会社員の方です。その方は初婚で色々と出会いを探してパーティーとかに参加されていたようです。私とご縁があってお付き合いしましょうとなりましたが、彼には実はもう一つの顔があったんです」
「なるほど。彼は違う誰かと二股をかけていたというのですか?」
「はい、私たちはもう深い関係になっています。こんなことが解ったからと言ってすぐにさようならと言うのも悲しいです」
「そうですね。では彼は形の上では浮気をしていたという事になるのですね?もしくはあなたと浮気をするつもりで付き合い始めたという事も考えられますね」
「ええ、そこは解らないのですが、聞くことも出来ず悩んでいます」
「聞けないという事ははっきりとした証拠が無いという事ですか?」
「彼に確かめたわけではないのですが、あるSNSサイトで仲良くしている男性のプロフとかコメントとかブログ日記の内容から、絶対に今の彼だと断言できるんです。会うことも可能ですけど、そうすると私たちは終わってしまいます」
「終わってしまうとは、彼がそのSNSであなたのことを自分の交際相手だとは知らずに好きとか会いたいとか言っているという事ですね?」
「そうです。私にも負い目はありますが、お見合いするという事も話してありました。でも、自分も独身だから候補にして欲しいと言っていたんです。私と知り合った後でもそれは変わりませんでした」
「彼はあなたに自分もパーティーに行くとは言わなかったのですか?」
「言いませんでした。婚活はしているとは話していましたけど。私は彼が信じられなくなりました。SNSも退会して、彼のラインも電話も拒否して新しく出直した方がいいと思っているのですが、なんだか悔しくて・・・」
「真意を確かめられた方が良いのではないですか?このままだと限りなく疑わしいだけという事ですから。年齢からして近い早奈枝看護師をあなたに化けさせて会うようにしましょう。そこで真意を聞き取るというのはどうでしょう?」
「そんなことお願いできるのですか?」
しかし、初めは良くても付き合いだすととんでもないことを知り苦しむことになるという恋愛もある。
「お次の方、お入りください」
「どうされましたか?まずお名前と年齢聞かせてください」
「はい、亜希子と言います。55歳です」
「亜希子さん、お話しお聞きしましょう」
「ありがとうございます。私には再婚を前提に交際している男性が居ります。お見合いパーティーで知り合った同年の会社員の方です。その方は初婚で色々と出会いを探してパーティーとかに参加されていたようです。私とご縁があってお付き合いしましょうとなりましたが、彼には実はもう一つの顔があったんです」
「なるほど。彼は違う誰かと二股をかけていたというのですか?」
「はい、私たちはもう深い関係になっています。こんなことが解ったからと言ってすぐにさようならと言うのも悲しいです」
「そうですね。では彼は形の上では浮気をしていたという事になるのですね?もしくはあなたと浮気をするつもりで付き合い始めたという事も考えられますね」
「ええ、そこは解らないのですが、聞くことも出来ず悩んでいます」
「聞けないという事ははっきりとした証拠が無いという事ですか?」
「彼に確かめたわけではないのですが、あるSNSサイトで仲良くしている男性のプロフとかコメントとかブログ日記の内容から、絶対に今の彼だと断言できるんです。会うことも可能ですけど、そうすると私たちは終わってしまいます」
「終わってしまうとは、彼がそのSNSであなたのことを自分の交際相手だとは知らずに好きとか会いたいとか言っているという事ですね?」
「そうです。私にも負い目はありますが、お見合いするという事も話してありました。でも、自分も独身だから候補にして欲しいと言っていたんです。私と知り合った後でもそれは変わりませんでした」
「彼はあなたに自分もパーティーに行くとは言わなかったのですか?」
「言いませんでした。婚活はしているとは話していましたけど。私は彼が信じられなくなりました。SNSも退会して、彼のラインも電話も拒否して新しく出直した方がいいと思っているのですが、なんだか悔しくて・・・」
「真意を確かめられた方が良いのではないですか?このままだと限りなく疑わしいだけという事ですから。年齢からして近い早奈枝看護師をあなたに化けさせて会うようにしましょう。そこで真意を聞き取るというのはどうでしょう?」
「そんなことお願いできるのですか?」
作品名:「恋愛病院 不倫病棟」 第二十四回 作家名:てっしゅう