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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「恋愛病院 不倫病棟」 第二十三回

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不倫病棟に入院している男性患者は精神的な理由でEDの症状を発していることが多く見られていた。
それは若い頃の性的ないじめから来る劣等感などが深くかかわっていると思われるのだ。

早奈枝看護師による母親のような優しさと接し方で心を開かせる治療を行っていた。

今年30歳を迎える入院患者の長坂は過去に一度も女性と接したことが無く、恋愛も経験が無かった。
その最大の理由は自身の性器の形とそれをなじられた経験からくるものと診断されていた。

「長坂くん、おはよう。今日は話さないと、っと思ってきたわよ。無理はしなくていいけど話せることは勇気を出して言ってね」

早奈枝は寄り添って座るようにして、話しかけた。

「早奈枝さん、ボクは本当に彼女が出来るんでしょうか?結婚なんて夢のように感じるんです」

「どうしてそう思うの?長坂くんは男前よ。ここを出たらお仕事探して収入が出来れば好きな人見つけて結婚すればいいと思うけど」

「彼女に絶対に嫌われます・・・それが怖い」

「どう嫌われるの?見たところ優しそうだし、頭も良さそうよ。何を気にしているの?」

「ここへ来たのは男として役に立たなくなっていたからですよ。そんな俺と恋愛なんてする人いませんよ」

「あなたのは精神的な理由でEDの傾向が見られるって院長が言ってたわ。大丈夫よ、その若さで本当にダメな人なんていないから」

「本当にダメなんです。本当に・・・」

「長坂くん、私を見て」

そう言うとナースの制服を脱いで下着だけになった。
目を丸くして見ていた長坂に誘うように早奈枝は囁いた。

「いいのよ、下着外して・・・ね?」

「早奈枝さん、そんなことしてもダメですよ」

「ううん、ダメとか良いとかじゃないの、長坂くんに見て欲しいし、触って欲しいの。女として」

しばらく見つめ合う時間があって震える手で長坂はブラのホックを外し、ショーツをぎこちなく脱がせた。

「じゃあ、私も長坂くんを脱がせてもいい?」