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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「恋愛病院 不倫病棟」 第二十二回

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「我慢しなくていいのよ。ここは病院じゃないし。先生と私じゃなく、鉄男さんと早奈枝、そして里紗」

「おいおい、本気でそんなこと言ってるのか?ひょっとしてここに来たのはなんか企んでのことか?」

「いやなこと言うのね。女心を理解している人が。禁断のドラマは幕を切って落とされたのよ。病院に戻るまでは先生は私たちの恋人なの」

「勝手にそんなこと言って。知らんぞ、どうなっても」

「あら、自信のある言い方ですね。里紗さん、期待できそうよ」

早奈枝の誘惑はある程度予想していた鉄男ではあったが、里紗と二人でこうなるとは思わなかった。

「なあ、温泉を楽しもう。ここで変な行為はやめてくれ」

「そう、それもそうね。景色もいいし、温泉も丁度いい温度で気持ちいいわね」

里紗は早奈枝と何かひそひそ話していた。
鉄男に聞こえないようにとの配慮だった。

「早奈枝さん、先生と今夜ご一緒されるんですよね?私はいない方がいいですよね」

「ううん、いいのよ。部屋は一つしか予約してないから。あなたも一緒に楽しまない?」

「えっ?一緒にですか。先生ってそんなことしても大丈夫なんでしょうか?」

「そうね、お歳だから、無理されて体に障るといけないって思えるわね、ハハハ~」

「寝ている振りします。どうぞ楽しまれてください」

「何言ってるの。あなたずっとしてないでしょ?先でいいから楽しみなさい。私は見ててあげるから。もし私が満足しなかったら、指で触ってくれない?それぐらいはいいでしょ?」

「早奈枝さんをですか?レズるっていう事ですよね」

「抵抗あるの?」

「いいえ、無いですが、そうそうあの黒いやつ持ってきましたよ」

「さすがね。一人で楽しもうとしていたのね」

「そういうわけじゃないですが、早奈枝さんが先生と楽しまれていたらきっと我慢できなくなると思って持って来たんです」

「用意周到ね、ハハハ~わたしにも使わせて頂こうかしら。先生のより感じたらお笑いね」

「きっと感じますよ、私で実験済みですから」

「時々深夜にあなたの声が響いているものね。あれ入院患者さんには毒よ」

「今度から声出さないようにします。すみません」

「いいのよ、怒っている訳じゃないから。私だって声出ちゃうもの。内緒だけど、感じちゃうと大きいのよ、声が・・・」

「一緒ですね。明日同じ宿のお客さんから変な目で見られちゃうかも知れませんね」

「そうね、どんな関係なんだって。可笑しいわね」

「はい、でも楽しみです」

夜がやってきた。
どうなるのかは予想してください。