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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「恋愛病院 不倫病棟」 第二十一回

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「それがいいわね。私は再婚はしないけど恋愛はするの。相手が妻子持ちでも独身でも年下でも関係ない。
自分が好きと思える人となら付き合いたい。これって変に思う?」

「いいえ、独身なんですもの。自由ですわ。私もそんな風に考えられると楽なるのになあ~
里紗さんが羨ましいです」

「そう考えましょうよ。ちゃんとしたお相手が見つかるまで恋愛を磨きましょう。桜子さんも長く男の人としてないでしょ?もう受け入れられる気持ちになっているの?」

「受け入れられるってセックスするという事ですよね?」

「そうよ。私はこんなこと言ってるけどまだ誰も居ないの。だから・・・道具で慰めている。恥ずかしいけど桜子さんには言っちゃった」

「一人エッチしてるんですか?里紗さんなんて可愛いし、スタイルもいいし、私と違ってすぐに男の人見つかるって思いますけど」

「何というのか、気持ちはエッチなんだけど心がマジメと言うか、治療としてすることに抵抗はないんだけど、本気でとなると躊躇するの。これって職業病かも知れない」

「AV女優さんみたいな心境なんでしょうか?」

「上手いこと言うね、桜子さんは。あなたはどうなの?指で慰めたりしてこなかった?」

「してないわよ。正直言ってあまり感じるタイプじゃないみたい。夫との時もイクって感じはなかったし、それほど求めても来なかったしね。感じちゃう里紗さんがまたまた羨ましいわ~」

「開発すれば女は感じるようになるわよ。早奈枝看護師に相談するといいよ。あの人すごいから」

「そうなの、お綺麗な方ですよね。ここの病院に初めて来たときに案内して戴いた方ね。男性の患者さんは本当にいい思いをされていると感じるわ」

「健全な精神は健全な肉体に宿るというわ。桜子さんが精神的に回復すればきっと肉体も求めるように変わってゆくと思うの。まだ三十代なんですからこれから楽しまなくちゃね。女は死ぬまで女してないとって早奈枝さんを見てて思わされるの」

「そうね、里紗さんの言う通りかもしれない。ちょっとお楽しみの物借りて久しぶりに感じてみようかな?ダメ?」

「そう!いいですよ。何ならご一緒に楽しみましょう。今夜内緒で消灯したらナースセンターに来て」

今夜はいつもと違って二人分の声が響いていた。