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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「恋愛病院 不倫病棟」 第十五回

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「では、次の方診察室にお入りください」

早奈枝の声に促されて、50代と思われるオシャレな服装の女性が鉄男の前に座った。

「では、お名前と年齢教えてください」

「はい、友紀恵と言います。年齢は55歳です」

「友紀恵さんはお若く見えますね。服装もオシャレで素敵ですよ。ところでご相談とは何でしょう?」

「ありがとうございます。何だか恥ずかしいですね。実は遠距離恋愛をしている彼がいるのですが、頻繁に会えない寂しさから偶然なんですがカラオケ仲間の一人と親しくなり、交際しています」

「どうして遠距離の彼とお知り合いになられたのですか?友紀恵さんはご主人も居られますよね?」

「ええ、夫はいます。世間によくあるレスの夫婦なんです。言い訳ですけど。彼とはSNSの大阪オフ会で知り合いました。私も大阪出身なので話が弾み連絡を取るようになり彼が東京に来てくれて仲良くなりました」

「つまり体の関係がその時から始まったという事ですね?」

「はい、そうです」

「彼との初めてのセックスはどうでしたか?」

「えっ?内容ですか?」

「はい、一応聞いておきたいことなので答えてください」

「それは・・・普通です。いや、自分の予想とは少し違っていましたが、優し人なので好きになりました」

「なるほど。気持ちでまた会いたいと思われて今に至っておられるのですね?」

「そうです。しかし、最初は結構頻繁に会ってくれていたのですが、仕事の都合が変わって今年に入って間隔が空くようになりました。寂しさも手伝って同じSNSのカラオケコミュで親しくなった男性と体の関係が出来てしまいました」

「それで、彼との思いが冷めてきたというわけですか?」

「冷めたというわけではないんです。彼とは毎日ラインしておりますし、いつでも優しい言葉くれるので今でも好きです」

「では、新しい彼とはセックスはどうでしたか?」