意味を持たない言葉たちを繋ぎ止めるための掌編
俺さんの言葉 vol.2
「俺はお前ならきっとできる、なんてことは言わねえよ。というか言えねえよ。だって、そうだろ。俺は未来とか分かる預言者でもなんでもねえんだから。お前が一所懸命やったとして、それは出来るかも知れねえし、出来ねえかも知れねえんだ。たださ、俺には唯一分かることがあるんだ。それはな、お前がそれを出来たなら俺は大きな拍手でお前を祝うし、お前がそれを出来なかったとしても、やっぱり俺は大きな拍手でお前の頑張りを労うさ。どっちに転んだとしても、俺はお前を見捨てねえよ、ってこと。お前が困れば、絶対に俺はお前を助ける。それだけの自信はあんのさ。だから、とりあえずやってみろよ」
作品名:意味を持たない言葉たちを繋ぎ止めるための掌編 作家名:篠谷未義