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てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
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「恋愛病院 不倫病棟」 第十四回

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「セックスライフ・・・この年齢からそのようなことを楽しむご夫婦がいらっしゃるのでしょうか?信じられません」

「なるほど。ご主人に聞きますが、奥様とは今でもセックスを楽しんでらっしゃいますか?」

話を聞いているだけの夫は急に自分に振られて驚きながら答えた。

「今は無いですね。それほど求めているとは思わないですし」

「あなたは奥様と楽しまれたいと思われますか?」

「ええ、そうですね。月に一度ぐらいは」

妻は夫の顔をちらっと見て鉄男に言った。

「主人とは会話もしますし、旅行や買い物にも一緒に出掛けています。子供たちとも仲良くしているので私には何の不満も今の所ありません。それではいけないのでしょうか?」

「奥様は妻として立派だと思います。女としてまだその年齢では輝いていてほしいですね。ここに居る早奈枝看護師は52歳です。ご主人と今でも仲良く愛し合っていますよ。それが若さと美貌の源だと言っております」

「看護師さん52歳なのですか?信じられません。私より年下だと思って見ておりました。私は見た目老けて見えるのでしょうか?」

早奈枝は鉄男の方を見て軽く会釈して答えた。

「奥様は実際にわたくしよりお若いので素敵ですよ。女は体の中にある女性ホルモンをいっぱい出さないと肌もくすむし、艶も無くなります。そのためにはセックスが一番いいんです。もちろん誰とでも良いという事ではありませんが、話されていたご友人の奥様もきっと若く綺麗でありたいとの願いから、無理を考えてしまわれたのでしょうね。女としては悲しいですが、夫が許せる相手に抱かれるのなら自分も納得できると考えられたのでしょう」

「そんなこと、普通の女性は考えないと思います。たとえ若く綺麗でありたいと願っていてもです」

「そうね、常識では考えられないですね。だから、悲しいとは思われませんか?同じ女として」

「悲しい・・・そう考えてしまう女の気持ちがですか?」

「ええ、体が求めているという自分を抑えられないという事がです」

「ええ、そうですね。私は常識に捉われていたかもしれません。夫が抱くことは絶対に嫌ですが、その方をここにお連れして相談を受けて戴くように話します。良い解決を見つけてあげてくださいませんか?」

「お任せください。ねえ?先生」

「うん、そうだな。そうなさってください」

後日件の夫婦は来院した。