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今日は珍しく若い男性が訪ねてきた。

「お次の方診察室へお入りください」

早奈枝はちょっと好みのイケメン男子に笑顔を見せて案内した。

「年齢とお名前先ず聞かせてください」

鉄男はカルテを手にしながらそう言った。

「はい、二十歳で名前は榊原と言います」

「では、榊原さん、相談事はどのようなことですか？」

「恥ずかしいのですが、彼女とそのう、エッチが出来ないんです。本当はしたくないというのが正しいのかも知れませんが」

「その若さで性欲が無いという事ですか？」

「いえ、違います。自信が無いというか、恥ずかしいと言いますか」

「最初は誰でもそうですよ。彼女さんから何か言われたのですか？」

「いえ、そう言うわけではありません。友達と話していて、あそこの話になりどのぐらいの大きさか聞かれたんです。そいつは15センチぐらいが平均だけど、おれはいってるかなと言うんです。ほかのみんなも同じぐらいかちょっと足らないかなあ～なんて笑って言いました。ボクは答えられなかったんです」

「若い頃はそんな話を男子はしますね。大きい小さいは気になりますよね。平均サイズなんて10センチと20センチの二人なら割って15センチになるのでいい加減な指標です。気になさらない方がいいですよ。そのことが劣等感になって彼女と出来なくなっているという事かな？」

「はい、彼女は高校時代からモテていた可愛い子で多分何人かと経験があると思います。この前のデートの時も、付き合って3か月になるのに何もしないって好きじゃないの？って聞かれました」

「榊原さんは未経験なのですか？」

「はい、そうです」

「ここに居る早奈枝看護師が悩みを解決してくれると思うので、特別室で治療されてください」

「特別室？」

「行けばわかりますよ。早奈枝さんお願いします」

鉄男の指示で早奈枝は榊原を大きなベッドのある特別室へ案内した。

「どうぞお入りください」

「早奈枝さん、ここは！」

「愛の治療室です。リラックスされてね」

「お話は聞いておりましたわ。治療なのでまずは検査させてね。話はそれからにします」

「検査？あそこをですか？」

「そうです。服を全部脱いでこれを羽織ってください」

渡されたのはよくラブホにあるような綿で出来たガウンだった。