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てっしゅう
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「恋愛病院 不倫病棟」 第十二回

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「お次の方、診察室にお入りください」

早奈枝の案内で鉄男の前に座ったのは49歳の香織という小奇麗な女性だった。

「お待たせしました。ではご相談は何でしょう?」

「はい、先生、実は、そのう、お恥ずかしいのですが主人以外に好きな人が出来てしまいました」

「ほう、どのようなきっかけでお知り合いになられたのでしょうか?」

「高校の同窓会がありまして、そちらで昔の彼と再会しました。話しているうちに二人で会おうという事になりラインを交わしてその後に再会しました」

「彼から誘われたときに、いけないとは思わなかったのですか?会えば男と女になってしまうとは考えなかったのですか?」

「考えました。主人はおとなしい人で私に文句言わない人なんですが、自分も自由にしているんです。二人で出かけようという事も子供が成長して無くなりましたし、休みの日はパソコンとにらめっこしているか、パチンコに行く人なんです」

「それでは夜の生活も遠ざかっていたという事ですね。その辺で寂しさを感じられていたから彼の誘いに乗ったという事ですか?」

「ええ、そうではありませんとは言い切れないです。もともと主人は淡白な人で、子どもが二人出来てからは月に一度ぐらいのペースになっていました。ここ最近は私から求めてしまうようになり、それも嫌な顔されるのでニ、三年前ぐらいからなくなってしまいました」

「夫婦はお互いの気持ちを理解し合って、男と女を感じあわないとダメです。気持ちが変わっていないから心配するなと言われても、言葉や態度が無いと寂しいですよね?女心が解ってない男性は多いと思います。その点彼は優しかったのでしょうね」

「先生は良くお判りですね。その通りなんです。彼は私の初体験の相手でした。そして夢中になってしまいました。大学に行って離れてしまうと付き合いが無くなり、私は今の主人と結婚しました。口数の少ない人でしたが誠実であったので決めました」

「香織さんは美人でおモテになるでしょうから、今まででも誘惑が多かったのではないですか?」

「そんなことは無いですが、主人が居るのでよそ見はしてきませんでした。きっと同窓会が無ければ変わってなかったと思います」

「うむ、その彼とは身体の相性が良いと感じてらっしゃいますか?」

「どうなんでしょう。多分主人の方が頑張ってくれていた時は感じたと思います」

「それは大きさですか?テクニックですか?」