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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「恋愛病院 不倫病棟」 第十一回

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「嫉妬してる?まさかだよね。そんな男の人は居ないよ。表向き病院だし、変な事言う男性にはドクターが厳しくたしなめるから」

「恋愛で悩んでいる人はきっと多いだろうから、良いところに目をつけてやっていると思える。しかし、保険は利かないよな?」

「保険治療で出来る範囲はあるのよ。たとえばEDとか不妊とか、精神的な治療目的としてならね」

「範囲を広げて治療目的とすれば何にでも保険適用できるよな。それでお前はそのう風俗みたいなことしてるのか?」

「していると言ったらどう思うの?」

「どう思うって、どうも思わないよ。他人なんだし」

「そう、じゃあ、してる。フェラだってしてあげているよ」

「本当なのか?そこまでしたいって思うのか?看護師なんだろう?」

「患者さんのことをいとおしいって感じるのよ。私も早奈枝さんに影響されて、風俗嬢みたいなことになっているけど、ドクターの指示でやっているので自分から勝手にそんなことはしてないよ」

「ドクターがフェラしなさいと言うのか?それは変だろう?」

「ううん、言わないわよ。私は治療の方法を自分で考えてそうするときもあると言っているの。EDの男性は真剣なのよ。私の行為で改善が見えたらとっても感謝される。結婚したいって言われることもあるの。もちろんお断りするけどね。
結婚したらこんなこと出来ないし、夫が認めてくれる人を探すとなるとほぼ不可能だしね」

「早奈枝さんも独身なのか?」

「あの人は別。旦那さんは風俗で知り合っているから理解があるの。子供さんだって理解している」

「ふ~ん、そんな男もいるんだ。偉いと言うより、アホだと思えるけど、言い過ぎかなあ?」

「失礼よ、アホだなんて。一度早奈枝さんに会ってみたら考え方が変わるよ。まあ、あなただったら一目惚れね、心根がやらしいから、ハハハ~」

「おまえ相変わらず口が悪いなあ~口は上手く使うのに」

「変な褒め言葉言うのね。早く彼女見つけて欲求不満を解消しないとね」

「おまえはどうやって解消しているんだ?」

「いいものが病院にはあるのよ、内緒だけど」

それはあの黒くて逞しい男性自身のことだった。
高木は一通り話すと、また会いたいと言葉を残して帰っていった。
病院へ戻る前に里紗は区役所によって戸籍を高木から元の氏に戻そうと書類を貰ってきた。

決心がついたのだった。