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泣いちゃいました❤❤❤

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 彼のキッスって上手くないけど心がこもっているの。真面目な気持ち、誠実な思いが伝わってくる。ザラザラした手が背中を撫でてて、サホは背中に弱いもんだから猫みたいにすり寄ったわ。分厚い胸、心臓の鼓動、大きな手のひら、何だろう?・・潮の香りがする。
 サホは大きな海に抱かれたお魚さんみたいにウットリしました。最初は厳(いか)つくて恐そうだったけど、凪いだ海みたいに優しくゆったりしている。細い目がとろけそうです。
 「キミって奔放なんだ。」
 フフッ、嬉しくなって見つめたわ。
 「だって、アレが凄いんだもの、お馬さんみたい。」
 「お馬さんが好きなんだろ。もう一度触ってみる?」
 サホは喜んでお馬さんに手を伸ばしました。柔らかだったアレがグイと立ち上がる。
 「ワア、お馬さんが起きてきた。」
 面白がって弄っているとグングンそそりだす。その気になった彼が「お馬さんが走りたがっている。オレの上に乗れ。」
 ヒョイと身体の上に乗せられました。サホがアレの上に跨がる素股っていうプレイ。
 「お馬さんが歩くぞ。ポカポカ、ポカポカ。」
 跨がったサホがリズミカルに上下します。堅くなったお馬さんがアソコに擦れます。
 「イイ、イイ。」
 顔を紅潮させた彼が「お馬さんが走り出すぞ、パカパカ、パカパカ。」
 アア、ダメ、ダメ、アレが内奥に入っていく。本番は禁じられているんです。でも凄い圧迫感!我慢出来ない!イイイイ!
 奥を突かれて意識が朦朧としてきました。力が抜けて身も心もメロメロ。
 「ダッシュするぞ!」
 サホの腰を押さえるとここぞとばかり激しく突き上げました。ドッキングした二人の疼きが頂点に達し電流のような快感が突き抜ける。
 「イクッ!イクッ!」
 サホが痙攣するのと彼が爆発するのは同時でした。仰向けのまま失神する彼、その胸に打ち伏すサホ、官能の海に浮かぶ二人を愉悦の大波が押し寄せます。どれくら官能の海を漂っていたでしょう。
 頭は真っ白、心は空っぽ、気がつくとサホはお風呂に浮かんでいました。
 彼が両手でお湯をかけています。まるで赤ちゃんの湯浴みみたい。温かいお湯に溶けたみたいでとろける感じ、凄く気持ちイイ。優しい声でいいました。
 「イルカみたいだ・・お肌がスベスベで・・オッパイもふっくらして・・お腹もこんなに柔らかくて・・可愛いな、キレイだな、サイコ-だ!」
 そうか、イルカになったんだ。天窓から青空が見えて小さな雲が浮かんでいます。何もない、何もいらない、雲みたいにこのままずーっと浮かんでいたい。
 ??突然!奥の方から何かが込みあげてきたの、涙がとどめなく溢れ出したわ。
 心の奥のモヤモヤが込みあげて涙が止まらないんです。際限なく延々と泣き続けました。泣くというより噴き出る感じ。吐き出すように泣きじゃくりました。黙ってヨシヨシしてくれました。
 どれくらい泣きじゃくったのか、分からない。
 泣き続けると、心の奥にたまったヘドロが洗い流されたようで、気持ちが軽くなって肩こりも消えちゃった。生まれ変わったみたい。
 軽くなって雲みたい。きっと、無意識のドロドロが吐き出されたんだと思う。ありがとうっていうと、??
 彼も両膝をついて泣き出したの、ビックリしちゃった。自分のアレを握って言葉を詰まらせながら語ったのです。
 「オレって情けないよな、だらしないよな、コイツがあるから我慢出来ないんだ。」
 「・・オレは一年前に最愛の嫁を亡くした。嫁以外の女を抱いたことがない。漁に出ていたから死に目に会えなんだ。家のことは嫁に任せっきり、苦労かけた。何も恩返しができとらん。」
 「オレは仏さんに約束した。子供を一人前する、それまで女と交わらん、女は嫁だけやと。それがオレの恩返しやと。」
 「・・それが、それが一周忌を済ませるとこの様や。女が欲しゅうて欲しゅうて気が狂いそうやった。・・コイツや!コイツのせいや!情けない、申し訳ない、スマン!許してくれ!!」
 アレを握ったまま号泣するのです。サホももらい泣きしちゃいました。
 両手をついて男泣きする彼、背中に抱きついてしゃくり上げるサホ。二人は浴室でオイオイ泣き続けたのです。
 そして、信じられないことですが、二人は3度目のHをしてしまったんです。
 今から思うと何が何だか分からない、メチャクチャなことですが、あの時裸で抱き合った二人は真剣に求めあったんです。
 あの時のHはサイコ-だった。神々しいというか、スピリチャルというか、何かが降臨したようなエクスタシーだったのです。
 ・・サホはあの時の神がかったHを一生忘れないと思います。

作品名:泣いちゃいました❤❤❤ 作家名:カンノ