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吉葉ひろし
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硝子文字
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愛の歌
見えないものに
見えないからなのだろう
曇りガラスのように
部屋の窓は結露で覆われていた
指で文字を書きながら
あなたを想いながら
あなたを感じながら
冷たくなった指の先を口に運ぶ
文字の間からあなたが見える気がする
朝の光が差し込んで
見えないものが見えてくる気持ちになる
作品名:
硝子文字
作家名:
吉葉ひろし