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てっしゅう
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「恋愛病院 不倫病棟」 第九回

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受付に来た40代前半の女性が看護師の里紗に呼ばれて院長室に入ってきた。

「お待たせしました。お名前とご相談事お話しください」

「はい、美咲と言います。相談事は夫の浮気です」

「そうですか。ご主人は何歳ですか?」

「45歳で、小さい会社を経営しています」

「社長さんなんですね」

「そうなりますね。私は経理を担当して手伝っております」

「いいですね。ご夫婦でお仕事されて。それで、浮気の現場は確証があるのですか?」

「同じ会社で勤務している事務員の女性と深い関係にあります。それは夫が外泊をしたり、その女性と一緒に居るところをほかの社員も見ていて証言してくれています」

「ご主人は何と仰っているのですか?その女性とのこ事は?」

「ええ、有能な社員で仲良くしているだけだ。お前が考えているようなことはしていない。気に入らないなら離婚しても構わないぞ、と言われています」

「そのようではないのですか?勘ぐりすぎという事はありませんか?」

「いいえ、泊まりがけで帰って来た時にはホテルのアメニティーとか持ち帰っていますから、間違いはないです」

「いわゆるラブホテルと言われるところのものですか?」

「はい、そうです」

「困りましたね。わざとそうしたものを見せてあなたから離婚を言い出すことを待っているのでしょうか?そんな態度には見えませんか?」

「よく解りませんが、私が離婚を言い出さないだろうとタカをくくっているような感じには思えます」

「美咲さんがそう思われる理由は何かあるのですか?」

「私は主人をこんな状態でも愛していますし、彼の経済力は十分すぎると感じています。それに妻としての意地もありますので、あの事務員などに主人を持ち逃げされるなど許すことは出来ません」

「奥様の言い分は正しいですね。まずですね、ご主人は今の地位を得られてから、遊ぶようになったのですね?」

「そうだと思います。結婚した当初はそんなことをする人だとは感じられませんでした」