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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「恋愛病院 不倫病棟」 第七回

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「年齢的には奥様よりお若いのでその点は魅力的だと思われます。まずは奥様が恥ずかしいと感じてらっしゃる部分を取り除ければ少し進展すると考えられます」

「恥ずかしいですか?何がでしょう?」

「お判りになりませんか?五歳年上なのですよ」

「体の事でしょうか?」

「だと思います」

「妻は確かにこのところ昔のような色気と言いますか、肌艶が無くなってきているようには感じられます。でも、長年一緒に来たのですから今更ボクに対して恥ずかしいだなんて思ってないと思いますけど」

「女はですね、自分が輝いているときは自慢できるんです。しかし、自分の輝きを失ったと自覚すれば人に見せたいと思わなくなるんです。たとえ夫にでもです。男はお腹がぶよぶよになっても、女性に対して臆することなく見せれますが、女性は恥ずかしさから見せることを拒否します」

「先生、妻は太ってなんかいませんし、胸も大きくないので垂れてなんかいないんですよ。それでも恥ずかしいと感じるのでしょうか?」

「そうですか、それでは違う原因も考えられますね。まずは奥様とよくお話されることをお勧めします。あなたが心の内を吐露させれば、きっと何か感じて戴けると思いますよ」

「ええ、そうですね。こちらが頑なに意固地になっていました。妻と心を開いて話し合えれば、解決することが出来そうに思えてきました。ありがとうございます」

「良かったです。男はメンツとか上から目線になって周りを見ることがあります。あなたのように年下だと奥様に負けないでおこうとする気持ちも手伝うのでしょう。甘えることも時に必要ですよ」

「妻に甘えるですか・・・考えたことなかったです。自分の方がしっかりとしなければとずっと思って来ました。妻はボクが甘えることを望んでいたのでしょうか?」

「どうでしょう。歳上女房だから甘えさせてくれるという事ではないでしょうが、自分を頼りにしていないと思える気持ちに淋しさを感じられていたのかも知れないですね」

「子供の事でも、大きな買い物でも、全部私が決めてきました。相談はされますが、ボクがノーと言ったことは多かったように思い出されます。妻は自分の存在を空しく感じていたのかも知れません。どうせあなたが決めるんでしょ、と言う風にです」

「よく気付かれましたね。その思いの最大の抵抗がセックスの拒否だと思われます。あなたが自分で解決できないことを一つ示すことで、自分の立場を優位にしているんだと思いますね」

「そんな風に考えていただなんて、ボクは反省しないといけませんね。帰ったら、謝ることから始めます」

達夫はこの日の夜、妻から誘いを受けた。新婚の時のように激しくその行為は中で出すことで終わった。