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てっしゅう
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「恋愛病院 不倫病棟」 第七回

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「お待たせしました。お次の方お入りください」

早奈枝の声で一人の男性が鉄男の前に座った。

「お名前と年齢言ってください」

「はい、達夫と言います。今年50になります」

「どのようなご相談ですか?」

「ええ、妻と離婚を考えておりますが、悩んでいます」

「浮気でもされたのですか?」

「いえ、そうではありませんが・・・そのう、夜のことを拒否するので、嫌われているのかと思っています」

「奥様はお幾つですか?」

「はい、歳上なんです。55歳になります」

「なるほど。閉経が来てちょっとそう言うことにおっくうになっておられるのでしょう。どれほどセックスが無いのですか?」

「そうですね、二年ほどでしょうか」

「お辛いですね。ご自分で出されているのですか?」

「まあ、そうですね。恥ずかしいですが」

「恥ずかしくなんて思われることではないですよ。むしろそのことの解決より離婚に伴ういろいろな問題を解決させることの方が悩みになりますよ。覚悟はされているのですか?」

「覚悟と言いますか、財産の分与はすべて妻に与えても良いと思っています。自分から言い出すのですからね」

「お金払えばすべて良いというものではありません。奥様の精神的な苦痛は癒されませんよ。あなたのことを愛されていたらなおさらのことです」

「愛されているなら、拒否なんかしないでしょう先生」

「そうでもないと思います。女の人は男性ほど性欲という事に惑わされないんです。男は出したいと思ったら無理にでも妻に迫ります。ダメなら自分で出しますよね?女性は特別な感情が起きないと抱かれたいとは思わないようです」

「特別な感情ですか?二年間も妻はその感情とやらが無かったという事でしょうか?」

「ええ、そうだと思います。一つにはこの歳になって今更そんなことしたくない、と言う気持ち。これは愛情とは別の思いです。もう一つは夫に対してときめかないと言う気持ちです」

「私に男としての魅力を感じなくなったという事でしょうか?」