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てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
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「幸せの交換」 最終回

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「貴子さん、最低なんて言うなよ。おれが寂しく感じる」

「そうよね、ごめんなさい。幸せの交換をしているのよね、私たちって?」

「幸せの交換?」

「うん、ほらさっき話してくれたでしょ?お互いの不満足な部分を交換すると幸せになれるって・・・私は体の満足が得られたので残りは夫のために尽くせる。あなたは心の部分に充足感が出たから仕事に頑張れる、彼女も余裕を持って探せる。これって二人の人生が幸せになるっていう方向を向いていることなのよね?」

「そうか、恋愛感情を強くしないことで二人は平等に付き合えるっていうことだ」

「ええ、必要以外の感情を持ち込まないことが長続きすることだと思うよ。割り切るのではなく幸せを交換していると考え方を変えるの」

わたしは世間で言う不倫のほとんどは精神的なよりどころを求めて相手と出会っていると考えている。少なくとも女性からはそう思える。
男性はそうではなかったりする。しかし、自分は浮気性なのに相手には貞淑を求めたりするから身勝手だ。フェアーな関係で一対一ということが望ましい。

もし誘われた男性が自分を満足させてくれなかった場合は次回に期待するのではなく、そこで終わりにしたい。なぜなら精神的なつながりを求めていないからだ。
夫が私のやっていることに気付くと離婚になるだろう。プライドがあるからだし、幸せを交換していると話してもバカ言ってるんじゃない!となることだろう。