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肉食獣の溜息

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・四球を連発し、コントロールがままならない投手が投げている試合を見ている時。

・歩きスマホで自分の方からぶつかってきたくせに謝りもしないで舌打ちをいて去っていく非常識な人。

・公共の乗り物で多いにセキ、くしゃみを連発しているにも拘らず、一向のマスクを気配がない

●何だか少しせつなくなる時

・TVや雑誌でモテない事を公言し、所謂、“イケていない女”をウリにしていたはずの女芸人の熱愛報道や結婚報道を、深夜、クタクタになって帰宅した自室で一人目にした時。

・信じていた人やモノがお金や名誉や男というもの為に完全に豹変(シバーシブル化)する光景を目にした時。


●イマイチ信用出来ないもの

・寧ろ、その“肉体”を売り物にしているモデルや女優さんの、そのプロポーションを維持する為の秘訣は?という質問に対する“特に何も・・・”と誰もが判で押した様な統一回答。

・男同士の友情に対する女子の“それ”。

・学生時代にクラスに一人は必ずいた、目の下に明らかに寝ていない事が如実に分かる“くま”を何重にもつくりながらも、口では“全然勉強しないで早くに寝ちゃった・・・”とかいう見え見えの嘘を平気でついていた優等生。

・年明け早々のエコノミストのその年一年の景気予想と、シーズン開幕前の解説者達のプロ野球の順位予想。

・何度注意しても同じ凡ミスを繰り返す後輩の“次こそやります”という何の根拠もない宣誓。

・ネットの占いサイトでよく目にする”○○人が泣いた”とか”当たり過ぎて失神者続出”というかなり”盛り感”が感じられる”宣伝文句(キャッチコピー)”。

●少しがっかりする時

・例えば通勤時とか結構急いでいる時に、ギリギリセーフで間に合ったと思って飛び乗った電車やバスが何かのトラブルではなから出発が遅れていた時や、黄色から赤になる瞬間をくぐり抜けた信号機の次の信号機が赤で結局は停車せざるを得なかった時。

・前評判や番宣がすざましく、それなりに期待していたドラマや映画、好きな作家さんの作品やアーティストの楽曲が、“そこそこ”の出来だった時。

・風の噂で“イケメン”と言われていた人物の実物がさほどそうではなかった時。

・穏やかで仕事も出来て物腰もスマートで、秘かに素敵だなと思っていた人が、さも憎々し気に同僚や上司の悪口を積極的に喧伝している光景を目撃してしまった時。

・食べたい物も我慢し、いつも以上に運動し、めいいっぱい汗を流したので、それなりに期待して乗った体重計の数値が普段のそれとさほど変化が見られなかった時。

・初対面でいいなと思っていた異性と二度目に会った時、一度目に会った時にはなかった光るものが薬指にはまっているのを目にした時。

・初デート時に、相手が明らかに自分より劣る体力しか保持していないことが発覚したり、食事に誘われ真っ先に向った店やファミレスや回転寿司だった時。

・いいなと思っていた異性の趣味嗜好及び思想信条、並びにライフスタイルが自分とかぶる所が一つもないと判明した時。-^


●尊敬するもの

・真冬に生足を出してミニスカートで街を闊歩している世の女性の方々。

・いつ如何なる状況でも決して切れない緒がついた“堪忍袋”を所持されている方々。

・年齢や生い立ちを一切言い訳にせず“凜”と生きておられる人生の諸先輩方。

・真夏の炎天下に三つ揃いのダークスーツをばしっと着こなしている紳士や、着物の襟元を一切緩めず、さっそうと歩いておられるご婦人方。

・絶対の他人の悪口や噂話せず、また、乗ってこられない人。

・もう一口、もう一眠りの甘い誘惑に毅然と立ち向かえる人。

・奥様はご友人方と優雅にランチを召されている一方、廉価の牛丼をかっこみ、また、韓流スターや三代目Jsoulブラザースの追っかけをしている一方で激務に耐え、出勤前にゴミ袋を持たされても、家族の為に日々汗水たらして頑張っておられる世のお父様方。

・どれだけ苦しくても愚痴一つ漏らさず、女手一つで私を含め三人の子供を恙なく育ててくれた我が母。

・愛するカープの何十年ぶりかの優勝祈願の願掛けとして、少なくとも一日3箱は吸っていたタバコをきっぱりやめた我が弟。

・美しい我が国を今日まで支えて下さった先人の皆様。


●これって私だけ?

・いいなと思う人が出来、漸く初デートという日に限って、退勤時直前にクレームが発生したり、のっぴきならぬ要件が入っていたりして結局ドタキャンになり、それがもとで一気に関係悪化の潮流に変わり始めるといった経験が一度や二度ではない。

・贔屓の選手や気に入っていた商品が、私が愛顧した直後から、確実に成績を落としたり、突然の発売中止や廃番にまで追い込まれる。

・例えば誕生日や何かしらの記念日の”定番”である花束をもらっても心から喜べない。

・どれだけショックを受け、この世の終わりだというくらい激しく落ち込んだ時でも、三度の食事は恙なく頂けるし、夜もぐっすり眠れる。

・ゴキブリがさぼど怖くないし決して苦手ではない。

・概ねの女子が好きとされている”アロマ”や”スウィーツ”という単語には特に反応しない。

・友人との待ち合わせのパルコ前で”論語”を読みながた友人を待つ。

・知らない場所に行くと100%道に迷うが、最終的にはどうにか目的地に辿り着く。

・男運と金運にはからきし縁がないが、何故か落とした財布だけは100%戻ってくる。

・肝心の妙齢の異性からの支持率は目を覆いたくなる様な体たらくだが、年齢問わず同性からと異性は異性でも年齢の開きが大きい人や、ちょっと同性化している傾向がある人達からのそれはそこそこある。(過去、バレンタインデーで貰ったチョコの数は”真の男”である弟達より多かったという実績(レコード)が有る)

・これからいい関係になるかも?と思われる異性とのメールのやりとりの初期段階で、敢えて常用漢字ではないような漢字や単語を散りばめ、それとなく相手の反応(リアクション)を確かめてしまう”癖”がある。

・部下に同じミスをされても、女子より男子の方が叱責が甘くなる点は否めない。

・流行りの化粧品やブランド品には全く疎いが、贔屓チームのスタメン選手のフルネームは勿論、出身校まで淀みなく答えられる。

・例えば自分で組み立てる家具とかを組み立てる際、取扱説明書を読まず、己の感覚だけで実施し、一応は完成したかに見えるが必ず何かしらの部品が一つ、二つ余っているが、さりとて使用するには特に問題ない。

・駅や停留所で何もせずに5分待つくらいなら、その時間を利用し一つ先の駅や停留所に向う。

・キレイや可愛いよりも”デキる”と言われる方が数段嬉しい。

・周りの人が全員赤い服を着ているなら敢えて白い服を着たいと思ったり、皆が知っているブランドより知る人ぞ知るブランドの方に食指が動く。

・歴史自体は大変好きだが、”城跡”とか”史跡”にはイマイチ興味がない。

・クローゼットに並んでいるのは歴然としたビジネススーツばかりなので、いざ合コンや飲み会に誘われた際には、兎にも角にも”私服”の調達から始めないといけない。 
作品名:肉食獣の溜息 作家名:hayapino