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てっしゅう
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「幸せの交換」 第二十一話

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「いや、少ないと思うよ。多い少ないはあるけどはっきりとこれだけシーツが濡れていることは稀なほうだよ」

「いままでにこうなったことは無いから初めて経験する。私って淫乱っていうこと?」

「そんなことないよ。体質だから気にすることないよ」

「うん、ならいいけど・・・それにしても野口さんってすごいのね」

「なにが?」

「ええ?こんなにさせてくれたんだもの・・・つまりテクニシャンっていうこと」

「嬉しいようなあまりありがたくないような気持ちだよ、そう言われるとね」

「自慢できることよ。夫なんか・・・」

「それは登志子も言ってたな」

「そう、でもこんなことしてもいいという理由にはならないわよね?」

「まあね、それはそうだけど、夫とか彼には最低限の満足を相手に与える責任はあると思うよ。それを放棄していたらもう男女の仲ではないということだから、友達になればいいんだよ」

「夫婦でも友達になればいいと思うの?」

「レスになっていても仲良く夫婦生活を送っている人たちはいるよ。しかし、お互いにその状況に満足している、受け入れているということが前提だよ」

「私は夫が叶えてくれないから、こうして野口さんと楽しみたいと思ってるの」

「おれは貴子さんのことが好きだからこうしていたいと思うだけ。貴子さんはそのうエッチの事だけ解消されればいいと思っているのかな?」

「何だか私のほうが男っぽい考え方しているね。でもね相手は誰でもいいとは思ってないのよ。野口さんだったからこうして誘ったし自分も満足させられたって思うのよ」

「いいんだよ、おれはたとえ身体目的で付き合うとしてもみじめには思わない。なぜなら貴子さんは美人だし、その身体をこうして許し合えているのだから満足している。心まで自分のものにしたいとは思わないよ。それは解るから」

わたしは嬉しかった。