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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「恋愛病院 不倫病棟」 第四回

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40代前半と思われる女性が深刻な表情で鉄男の前に座っていた。

「お名前から伺っていいですか?」

「はい、田中久美子と言います」

「ご相談内容を話してください」

「はい、息子の事なんですが、私の、その、下着を盗むんです」

「何歳の息子さんですか?」

「中学三年で15歳です」

「性に興味を持つ年頃ですね。許してあげたらいかがですか、やがて収まると思いますけど」

「いえ、だんだんエスカレートしているんです。下着だけじゃなく、私のものを部屋に入って物色するんです」

「思い当たることは無いのですか?」

「はい、息子は実は夫の連れ子なんです。私たちは去年再婚しました。息子の本当の母親は聞く話ですと彼と駆け落ちしたらしいです。それできっと憎らしくなって私に対して反抗しているんだと思えるのです」

「難しい問題ですねそれは。解りました。ベテランの看護士で息子を持つ母親でもある担当にやらせましょう。何か理由をつけて息子さんと近々いらしてください」

「息子とですか?解りました。主人とのことで相談事があると言います」

患者が帰って行ったあと鉄男は早奈枝を呼び出してあることを伝えた。
一週間ほどして久美子は息子を連れて病院へ来た。

「よく来られましたね。息子さんのお名前をお聞きしてもいいですか?」

「はい、勇太と言います」

「では、勇太君、お母さんとお話があるのでちょっとだけ隣の部屋で看護士の早奈枝さんとお話して待っていてください」

勇太はそう促されて訳もわからず早奈枝の後に続いて隣に移った。