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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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気持ちのままに

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平等



 公務員は年功序列であり、男女に関係なく賃金は平等である。また学歴社会でもある。高卒は大卒の給与に追い付けない。当たり前の様であるが、高卒の方が仕事の能力があっても、それは給与には反映されない。せめてボーナスにでも・・基本給が基本であるから夢である。
 とても平等に見えるが、不平等なのだ。これは私が勤務していたころの話。今では能力も反映されているかもしれないが、たぶん仕事をやる人と、やらない人に分かれていることには変わりがないだろう。公務員はよほど悪いことをしない限り首にはならない。たとえ痴漢などで逮捕されても、上司の答えは決まっている。
「仕事はまじめで、同僚からも信頼されていたようです」
と、こんな感じである。
 仕事が不真面目で、信頼もなければ、上司の指導力不足となるからだ。そして、懲戒免職はめったにない。懲戒免職は退職金が支給されないから、ほとんどが依願退職となる。50歳前後であれば、1千万円くらいは退職金が出るだろう。
 家族もいるから、それも仕方ない気もある。
 まあ、公務員は誰もが背筋を伸ばした真面目な人ばかりではないし、教師であっても警察官であっても、人間である。観る方が、立派だと偉いと見ない方が良いかもしれない。人はみな平等だから・・・


作品名:気持ちのままに 作家名:吉葉ひろし