ゲームに愛は必要です
改めて旅の始まりだ
俺はレアとともに一番近くの町へ馬車で移動していた。
「すげぇ...俺はこれからこういうところでクエスト受けたり、冒険したり、モンスター倒したり、魔法とか使っちゃったりすんの?」
最初は何が何だか分からなかったが今はとてもワクワクしている、まさかゲームの中で暮らすことになるとは、__「ところでレア」「ん?」「この世界にレベルとかってあるんだよな?」「勿論!」よしっ!思わず心の中で喜んだ、なにせレベルを上げて強いモンスターと戦うのが定番だからだ、レベルというシステムを知ってからはますますゲームの中にいるということに実感を持てる、「お前の職業はハンターじゃなかったか?」「魔法使いだけど..」おい待て電源を切ってるときに勝手に職業を変えられるというゲームを買った覚えはないぞ。「何で変わってるんだ?」「だって飽きたんだもん」レアはため息をつきながらそう言った、ぐぬぬぬ..まあいい俺だってゲームの中にいるんだ、勝手に変えられてもおかしくはないだろう、そもそもゲームを閉じたときにキャラクターはどうしているのか気になったこともある、まさかこんなに好き勝手にされているとは想像もしなかったが。
そんなことを思いながら俺とレアは町の中に入っていった。
作品名:ゲームに愛は必要です 作家名:いしあ