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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「幸せの交換」 第十五話

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一番若い男子が口を開く。

「兵藤さんはどんなタイプが好きですか?」

「えっ?男性の好みって言うこと?」

「はい、若い時どうだったのかでもいいです」

「若い時ね、う~ん、見てくれはあまり気にしなかったかな。男の人と付き合ったことが無かったから、好みってはっきりとはしてなかったのよ」

「じゃあ、今の旦那さんと結婚を決めたのはどうしてですか?」

「そうね、真面目だったからかな~仕事もちゃんとしていたし」

「愛しているとか、なかったのですか?」

「愛している・・・好きという気持ちはありましたよ。でないと一緒になんかなれないからね」

「そうですよね。実はボク今結婚のことで迷っているんです」

「あら、そうなの」

「付き合って二年ほどになるのですが、今一つ好きになれなくて。向こうは好きと言ってくれているので嬉しいのですが、このまま結婚していいのかどうか疑問があるんです」

「私と同じような気持ちみたいだわ。でも、立場が逆だから、女性が好きという気持ちがあるなら、大切にしてくれると思うからいいんじゃないの。子供が出来て家族で仲良くしてゆける人生っていいわよ」

「家族で、ですか?男と女と言う部分は関係ないということですかね?」