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てっしゅう
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「幸せの交換」 第十三話

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「登志子、初めはそうだったから我慢できていたわよ。いつかよくなるって思っていたから。この歳になっても全く変わってくれないなんてそれはあまりにも自分本位だし、私が不満を言っても許されることじゃないのかしら?」

「不満はね、彼が早漏だから出るんじゃないと思うよ。よ~く考えてみて?違う?」

「どういうこと?私が愛してないからそう感じてしまうと言いたいの?」

登志子が言った彼のセックスへの態度はそのことが自分の欲求不満に直接関係しているのではないとの言い分は聞き捨てならなかった。

「貴子、女はね自分が感じたいと思わなくはないよ。でも、好きな彼が喜んでくれることが一番嬉しいって思うの。子供だってそう。笑顔みていると自分の叶えられない時間とか、やりたいこととかも、もういいって思えるもの。違う?」

「それはね、相手からも同じように思われているということが条件よ。子供は間違いなく自分のことを愛してくれているって思えるから、なんでも叶えてあげたいって思うの。夫は自分の事だけで私のことなど家政婦ぐらいにしか思ってないから、こんな気持ちになっているのよ」

「でしょう?貴子の気持ちの中に旦那さんへの好きという気持ちが無くなっているのよ。好きなら早いぐらい許せるもの。身体のほてりは指とかおもちゃとかで慰めて貰えばいいのよ。問題は旦那さんとの心のセックスが出来てないということよ」

登志子が言った心のセックスとは女が一番求めていることなのだ。私はそのことに気づかされた。

「登志子、確かにそうね。最初の頃は彼がすぐに終わっていてもそれほど不満には感じなかったから。それに家事や育児など気を遣うことも多かったしね。少し外に出てみようかな。違う空気吸えば気持ちが家に向かうかもしれない・・・」